ポニーテール。 (ページ12)

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無事に体育祭で出る競技も決まり、帰りのHRも終わった。

今年は有咲と一緒に綱引きに出る。

私は去年、大縄跳びに出て跳んでる途中でなんと足を捻挫して途中からﾎﾟﾂﾝと1人で観戦していた。

一成からは「ダッサ」の一言を言われ、割と深く傷ついた。

まぁ、普段から運動していない自分が悪いんだけどね。

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ﾋﾟｺﾝ

『あれ？誰からだろ…』

一成今日はあの教室来れる?

あ、そっか。

そういえば今日の朝は挨拶しかしてないな…。

放課後は特に何も予定がなかったので、
「大丈夫だよ」とだけ返事をした。

すると、すぐに既読がつくと私の教室まで一成が来てくれた。

『随分早いね』

豆「昨日は誰かさんのせいで髪の毛出来なかったからねー」

『もーそれは言わないでよ』

結局、あの時に私の悩みは話さなかった。

一成も私の雰囲気で察してくれたのかそれ以上は聞こうとせず、ただ側にいるだけだった。

豆「ねぇ、体育祭の競技決めた？」

『今年は綱引きに出る』

豆「おー大縄跳びは出ないの？」

『からかってる？』

豆「んなわけ笑」

『ちょっと笑ってるじゃん！』

豆「笑ってないってー！笑」

ニヤニヤしながら笑う一成にムカついたので、ﾊﾞｼｯと1発叩こうとしたら逃げられた。

元運動部の足の速さに勝てるはずもなく、私だけが息を切らしていつもの教室に着いた。