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突然の卒業式 5 ページ5

先生はマイクを持った。


「Aは皆の、しいて言うならクラス中のお金が欲しいんです」


会場がざわめいた。


何を言ってるんだこの先生(ひと)は…


「周りのことなんて興味はなくて、都合の良い人だらけが、うじゃうじゃしている。


そんなAのいい所は、例えると、天ぷらの揚げ物が何度で揚がるのか?

何色になればキレイになるのか?

そんな事を集中して考えることが出来る所です」


会場はざわざわしているが、私は話を聞いている途中から、マスクを外して呆然(ぼうぜん)としていた。


「今のAには、興味がある人は天ぷらに見えているかもしれない」


ここで何故か話している先生と校長先生の頭が、大きな揚げ物に変わった。


…もう何も分からない。

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作者名:マックス | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=fc4c11586bbfdcb264b87b9c62ed9836&scr=n...  
作成日時:2019年1月22日 0時

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