『。』 (ページ23)

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神ちゃんと濵ちゃんを猛烈にスカウトして、
ユニットを組んでくれることになってからの怒涛の日々。

書きたいことの方向性は決まったけど、
なかなか思うようにいかんくて
何度も投げ出したくなった夜。

街を歩きながら、
寒空の下公園で1人考えたり

メンバーにもうこれ以上はやめときって
言われながらも鉛筆を手放さなかったり

体調悪すぎて倒れそうになりながらも
頑張った制作期間

最後まで頑張れたのは、やっぱり、

小瀧がメッセージくれたり

神ちゃんが俺の気持ちきいてくれたり、

流星がいつも通り接してくれたり、

濵ちゃんが笑わせてくれたり、

照史が影で支えてくれたり、

淳太がヒントをくれたり、

間違いなくメンバーのおかげやった。

そして根底にあったのは″間違ってへん″の言葉。

俺がやってることを認めてくれたこのワードは、
俺が伝えたいことへと変わっていた。

そうしてできた歌が【間違っちゃいない】

これは俺が作ったんやなくて、
メンバーが作ってくれた大事な歌

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「すっごい、落ち込んでる時に書いた曲なんですけど、

誰しもそんなことはあるじゃないですか。

悔しくて寂しくてたまらんときとか

みんなと一緒におんねんけど、上手く馴染まれへんくて
上手く笑えない、みたいな。

家族とか友達とか大好きな人いるけど
なんか一人ぼっちに感じてしまう時とか

なんかそういう日って誰にでもあると思うんですよ。

そんな日にこの曲があれば、いいなと思って
僕ら3人いつもこの曲歌ってます、

届けばいいなと思って歌ってます。」

ーそうだよな、濵ちゃん

崇裕「ふふ、はい。(笑)」

ー神ちゃん、そうやんなぁ？

智洋「もちろんそうです」

2人と一緒に歌えてよかった。
2人と一緒だからこそできる。

そして、台下で聞いてくれてるであろう
淳太、照史、流星、小瀧が
俺の″やりたい″を尊重してくれたから。

濵ちゃんと神ちゃんと目を合わせて、
3人でぐっと頷く。

……届け。俺の歌。みんなの歌。

「それでは聞いてください。

″間違っちゃいない″ 」

fin