Let's meet again at the time of twilight【誰ソ彼ホテル】 Ⅲ (ページ10)

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100話ページ10

『ルリちゃん！戻りました！！』

「Aちゃんありがとう！」

「ほんとに総動員じゃないですか、今日ってそんなにお客様いましたっけ？」

「ちがうの！今日はたしかにお客様も多いけど·····」

ルリちゃんはせっせとラーメンを作る手を止めずに話す。

遥斗くんはチャーハン、支配人は肉を炒め、私はスパゲティを茹でている。

『全部同じお客様のご注文なんだよ·····』

「うわぁ、まじか·····」

「チャーハンできました！次かに玉作ります！」

「お願い！」

遥斗くんもテキパキと料理をこなしていく。さすかだ。

私は麺が茹で上がるまでとなりでミートソースを作る。

「瑪瑙さんは料理を手伝って貰えますか？」

「えぇ、任せて。」

「塚原は出来上がった料理からお客様に運んで！窓際の1番テーブル！」

「了解です！」

ルリちゃんはテキパキと指示をしていく。

素晴らしい中学生だ。是非現世のうちのホテルに来て欲しいくらいだ。

『ルリちゃん！スパゲティできました！』

「ありがとう！塚原もってって！」

「はい！」

「Aちゃん次は野菜炒め！！」

『わかった！』

音子が厨房を出ていくとみんなは会話もする暇もなくただせっせと手を動かす

しばらくしても、音子はかえってこない。しかし料理は次々にできて行く。

『音子遅いね·····』

「まったく塚原は·····」

『どうしよう』

「阿鳥くん、ごめんなさい塚原返ってこないからお客様お出ししてきてくれる？」

「わかりました。あ、でも俺まだ·····」

遥斗くんの手元を見ると、卵を焼いてるようだ。

『遥斗くん、私ちょうど野菜炒めおわったしかわるよ』

「ありがとうAちゃん」

と、遥斗くんから菜箸を受け取る

遥斗くんが料理を持ちドアを開けたところで入れ替わるように音子が入ってきた