Let's meet again at the time of twilight【誰ソ彼ホテル】 Ⅲ (ページ5)

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95話ページ5

「音子ちゃんもお疲れ様。大変だったみたいだね」

「ええ、大変でしたよ。男女の関係ってのは拗れると面倒ですね」

「本当にね、音子ちゃんも気をつけた方がいいよ」

「そうですね·····」

音子はしみじみと頷く。

自分の知らないところで妹が大人になっていく·····

「あ、でも阿鳥センパイはともかく大外さんは関係ないか。殴っておかして殺すだけですもんね。」

音子の言葉に思い出す。

すっかり忘れてたけどそういえばこの人こういう人だったな

「失敬な。僕にだって彼女くらいいる。あとAさん、わかりやすく距離をとるのやめて」

『·····』

「え？いるんですか？」

「5人いる。」

·····この人こういう人だったんだ

「5人？五股ってことですか？」

「ミス日本、モデル、女子アナ、気象予報士、医大生の5人。Aさん、体調がもどったなら良かったけどどんどん距離話してくのやめて」

『·····肩書きで選んでません？』

「もちろん」

『うっわ』

「·····そこまでわかりやすくドン引きされると傷つくな」

『むしろ私には嬉しそうに話を聞いてる妹がわからないです』

大外さんとその隣で話を聞く音子に向けて言い放った。

「五股だなんて··········」

妹もさすがに引くか

「めちゃくちゃマメですね！」

·····妹とは分かり合えないかもしれない

「そうだろう？」

「マメというか酷いというか」

『最低ですね』

「何を言ってるんです」

もはや私を無視し遥斗くんに語りかける大外さん

やめろ、派手な顔して純情な遥斗くんに近づくんじゃないケダモノ

私は心の中で罵倒する。

「阿鳥さんだって１ヶ月に5人くらいの女性と付き合ってしまうクチでしょう？」

『え゛？』

ま、まーさか、遥斗くんに限ってそんなことは·····

私は元の位置へ戻り遥斗くんの顔を覗き込む

まさか、と思って見ると

彼の顔は引きつっていた