Let's meet again at the time of twilight【誰ソ彼ホテル】 Ⅲ (ページ13)

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103話ページ13

「阿鳥くん、コーヒーゼリー出来たからお願いしていいかしら？」

「了解」

遥斗くんはまた食堂の方へ行ってしまった

と思いきや、直ぐに顔を出して言う

「厨房側のお客様、デザート食べ終わりそうだよ」

まだ手にはコーヒーゼリーがある、ということは遠くから注文されたのだろうか

「あら、急いで準備するわ。」

私はあまりの疲れに再び放心。

ルリちゃんは飲みもののしまってある棚の方にいる。

しばらくしてルリちゃんが唸り声をあげる

「あれー、おっかしいわね、オレンジジュース切れちゃったのかしら」

『え？そんな』

私も椅子から立ち上がり、ルリちゃんの横から棚を覗き込む

たしかにいつもある所にない。

切れてしまったのか。

あわてて棚全体を見回すと、上の方にオレンジジュースというダンボールが見えた

『あ、ルリちゃん、まだ未開封のならあるよ！』

「ほんとだ·····よかった、ちょっととってくれるかしら？」

『任せて！』

私は背伸びし、ダンボールを取った。

いつもの位置にダンボールを置いて、1本取り出しルリちゃんに差し出す

「ありがとう！」

少し時間をくってしまったためか、いつもより早いスピードでルリちゃんはジュースを用意する

「じゃあAちゃんお願いしてもいい？」

『厨房側のに番席、1番近いところだよね？』

「えぇ、そうよ。」

『了解です！！』

私は厨房を出てすぐの席へオレンジジュースを出す。

『こちら、ご注文のオレンジジュースになります』

「ありがとうございます」

『失礼します、どうぞごゆっくり。』

そういえば、遥斗くんと音子は·····

とおもい、金子様の席を見る

『！？』

·····と

ｶﾞｼｬﾝｺﾞﾛﾝ！

大きな音を立てて手に持っていた木のおぼんが落ちる

「つぁ、失礼しました」

あわてて私はおぼんを拾い厨房にかけこんだ。

追いつかない脳を必死に降って覚まさせる

遥斗くんが、金子様をお姫様だっこしてた·····！？