『wrwrd』【ある日の事同居人が分裂していた】『gr』

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任されたので、そのまま車で白衣を着た彼を家まで運ぶ、未だに起きる様子はなく、しばらくすれば起きるだろうと思っていたが、軍服君が家の中に運んでくれた時も、起きる事はなかった。



【大丈夫かな】



当然のように私に抱っこされに来たゆっくりを抱えながら私が呟けば、軍服君は私の頭を撫でた



軍服『案ずる事はない、俺たちもこうして動けているし、こいつも起きるだろう』



【……そうだね】



また同居人さんと同じ顔の人が増えたんだなと思うと、やっぱり不思議だ。同居人さんの近くで現れたって事は同居人さんから分裂してるのかな、でも人間が分裂するなんてそんな、プラナリアみたいな事ある？

でも、コピーして貼り付けたみたいにそっくりだし。……この調子で増えていったらどうしよう



『………ッくぁ…あ？ここは…』



【あ、えっと…おはようございます？】



『？君は誰だ、ここは基地ではないように見える。ゾムークは！ウラン114514はどうなったんだ！！』



【ぞむーく？うらん…？】



軍服『貴様少し落ち着かないか』



『なっ…同じ顔だと、まさか私になり代わりあの基地に侵入する算段を立てたのか』



軍服『違う、私と同じ脳味噌ならもっとマシな考え方は出来んのか、今貴様は今までいた所とは遥かに別の場所にいる。』



訳が分からない状況なら多分白衣姿の人が正しい反応だよ軍服君、同居人さんと軍服君は冷静すぎたんだよ



『…そう、か。しかしここは？』



【私が住んでいる家です、まだ一人いますがお仕事中なので帰ってから紹介します。あ、決して怪しいものでは無いですから、安心とまでは言いませんが、あまり警戒しなくとも大丈夫ですよ】



グッと握り続けている手にそっと手を添えて笑うと、戸惑いながらもその手を開き私の手を、握り返す。

警戒するように圧をかける瞳とは裏腹に少しだけ震えている手は余程の不安から来ているのか、突然のことによるショックからのストレスか、なんとなく前者だろうが、治ってくれたならいいかなと思う。

そう思って手を貸したが良かったかもしれない。



『君の手は暖かいな…とても落ち着く』



すりっと頬擦りをされて、少しくすぐったい



【ふふ、そうですか】



軍服『おい、その辺にしておけ』



『おや、すまなかったな、そうだオレはグルコフと言う名だ君達は？』



【私Aって言います】



軍服『軍服と呼んでくれそう呼ばれている』



ゆっくり『ゆっくりはゆっくり！』

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