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その日の夜、涼介は俺らが見守る中、
静かに、そっと最期を迎えた
涼介はとっても今までにないほど穏やかな顔で
きっと毎日苦しい中、頑張って笑顔を見せてくれていたんだ、と思うと誇らしく思えた
主治医の先生が涼介の身体にたくさんついていた機械を外してくれて、
俺らはみんなで抱っこさせてもらった。
14歳とは思えないほど、小さな小さな身体
たくさんの治療のせいでついてしまった傷やチューブを繋いだ穴の数々
そのすべてが涼介が頑張った証だ
最後のお別れの時、
みんなもちろん泣いていたけれど自然と悲しい空気はなかった
俺らの声が涼介に届いていると信じて、
いつものように明るく、強がってみたりした
諸々の葬儀が終わり、ひと段落すると
自分の中にできた時間と、心に穴がポッカリと開いてしまったことに気付いた。
いつの間にか、生活の中心が涼介になっていた俺
障害児の介護、なんて心ない言葉をかけられたこともあったけど、
どちらかというと俺が涼介に依存していたことに気づいた。
涼介の笑顔を見ることが生きがいになってたから。
____
数ヶ月後、俺は障害者向けのバリアフリー住宅を造る仕事を始めた
これは涼介がいたころから少し考えていたこと
きっと俺がしてきた経験が、
涼介の力が誰かの役に立つ日が来たらいいな
大ちゃんは今更医大を目指す！と宣言し、ひたすらに勉強してる
宏太と光も相変わらずだけど頑張ってる
だからさ、こんな頼りないお兄ちゃんたちのこと
笑っててほしいな…
机の上で笑う小さな小さな家族写真を見て、
今日もまた嬉しそうに笑う涼介を思い出して
「「「「いってきまーす」」」」
また一歩、足を進めた
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ツムギ(プロフ) - 知 念 ら ぶ か ?さん» リクエストありがとうございました！またお待ちしております (2020年6月7日 15時) (
レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
ツムギ(プロフ) - ゆあさん» リクエストありがとうございます！詳しく書いていただけるとお話を書きやすいのでありがたいです（ ; ; ）書かせていただきます (2020年6月7日 15時) (レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
知 念 ら ぶ か ?(プロフ) - 書いていただきありがとうございました！ (2020年6月6日 21時) (レス) id: c51e10ae58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 両者の話を聞いて、仲直りにもっていって、また仲良くお話したりするハッピーエンドのお話でお願いします。すごく長くなってしまってすみません。 (2020年6月6日 21時) (レス) id: dd61d9a9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 中学生になり反抗期に突入して、ひかに気づかれない所で喧嘩しちゃって気まずい雰囲気になっている所を部活から帰ってきた高校生の大ちゃんがその雰囲気に気づき、 (2020年6月6日 21時) (レス) id: dd61d9a9b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツムギ | 作成日時：2020年6月6日 15時
