> ことばはいらない ( In ym ) ページ38
○ In ( 17 ) × ym ( 17 )
In side
そぐわないような太陽の光が差し込んでいる
まっしろでなにもない病室
そんな病院の白さに負けないくらい
まっしろで儚くて今にも消えてなくなってしまいそうな彼は
吸い込まれるようだった
それが彼への第一印象
それから少しして中庭で彼を見つけて
思い切って声をかけた
唯一の共通点は病気だということだけで
趣味も性格も年齢もまるでちがうのに
なんとなく、一緒にいて気が楽
入院して3ヶ月、白血病だと診断され絶望を感じていた日常が、そんなまっしろな彼のおかげで少しだけカラフルになった
伊野尾「やーまだ！」
山田「…ん、、あ、、いのおちゃん…おはよう」
伊野尾「ふふ、おはよー」
山田涼介と書かれた病室のドアをそーっと開け
声をかけると、ふわりとした笑顔がのぞく
山田は小学生の頃から脳腫瘍で入院してるらしく、
厄介な位置にあって、手術や治療を繰り返してもなかなか良くならず、再発してると言っていた
ろくに学校に通ったことがないという山田に勉強を教えたり、体調がいい日は一緒にロビーに行ったりする
なにも起こらない普通の当たり前が心地いい
初めて会った日から何一つ変わらないことも
変わりゆくこともひっくるめて愛おしいんだ
そばにいてくれたら2人で笑えるならそれ以上何もいらない
伊野尾「…調子悪い？」
山田「ううん、そんなことない、」
伊野尾「うそだ。顔に書いてるよ」
今日の山田はいつに増して顔がまっしろ。
それに…
山田「……っ……」
本人は隠してるつもりかもしれないけど、さっきからずっと手がピクピクと痙攣してる
伊野尾「ナースコール押そう？」
山田「だいじょーぶ、だいじょぶだから…」
なんて言ってる間に、痙攣はみるみるうちに大きくなり、次第に腕が曲がり、身体ごとビクビクと震え
山田「……っん、、あ、あああ……」
白目を剥きながら、ベッドから落ちてしまうんじゃないかというくらい震える山田に驚きを隠せずナースコールを押した
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ツムギ(プロフ) - 知 念 ら ぶ か ?さん» リクエストありがとうございました！またお待ちしております (2020年6月7日 15時) (
レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
ツムギ(プロフ) - ゆあさん» リクエストありがとうございます！詳しく書いていただけるとお話を書きやすいのでありがたいです（ ; ; ）書かせていただきます (2020年6月7日 15時) (レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
知 念 ら ぶ か ?(プロフ) - 書いていただきありがとうございました！ (2020年6月6日 21時) (レス) id: c51e10ae58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 両者の話を聞いて、仲直りにもっていって、また仲良くお話したりするハッピーエンドのお話でお願いします。すごく長くなってしまってすみません。 (2020年6月6日 21時) (レス) id: dd61d9a9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 中学生になり反抗期に突入して、ひかに気づかれない所で喧嘩しちゃって気まずい雰囲気になっている所を部活から帰ってきた高校生の大ちゃんがその雰囲気に気づき、 (2020年6月6日 21時) (レス) id: dd61d9a9b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツムギ | 作成日時：2020年6月6日 15時
