: ページ35
「っ！なによあんたたち！」
「児童相談所のものです。通報があったため確認に来ました」
「勝手に家に入ってなにしてんのかわかってんの！」
玄関で母さんと大人たちが大声で張り合う声が聞こえて、
その時、目の前で横たわる涼介がいつもと違って、ピクリともせず息もしてないことに気付いて
光「…っ…たすけて！！涼介が！！！」
もう今しかないと思って、ただただ泣きながら誰かもわからない大人に叫んだ。
光「…涼介？ねえ！りょうすけ！！目、あけてよ…！」
俺の叫び声にただ事じゃないと思ったのか、大人の人が部屋に入ってきて、涼介の顔を見るなり青ざめた顔で救急車を呼び、そのまま運ばれた。
1週間も学校に兄弟で来ない上に音信不通だった俺たちは学校で虐待を疑われていたらしい。
それから俺たちは保護されて、母さんは警察に捕まった
結局、母さんの親権はなくなり俺は施設に入ることになった
涼介は元々の病気で酸素が常に足りないだった上に、首を締められたことで救急車の中で心停止し、回復したものの低酸素脳症になってると診断を受け、入院生活を送っている。
光「りょーすけー、おはよう」
施設に入り高校生になった俺は、コンビニでバイトをしつつ、涼介の入院している病院に通う日々
涼介「…ん、、ひ、かぁ……」
涼介は後遺症が残って、手足がうまく動かなくなったり呂律が悪くなったりして、車椅子生活になった。チアノーゼが出ているのを放置していたことで、手術を受けたりしたけれどあまり改善は見られず、酸素をつけてベッドの上で眠る毎日
涼介の担当になってくれた先生はあんな状態で数ヶ月放置されて死ななかったことが奇跡だと言っていた。涼介が俺を信じて生きることを諦めなかったからだね、と言われて溢れる涙を止められなかった。
大きな音や声に敏感になった涼介は、虐待を思い出してパニックになることも多いけど
今は俺が高校を卒業したら2人で暮らすことを目標にリハビリも治療も頑張ってるのだ。
光「今日は一緒に中庭行こっか。
先生には許可もらったからね。」
涼介「…ほ、、ん、、と…？」
嬉しそうにふわりと笑ったその顔を見て、俺がこの笑顔を守らなきゃ、と強く思った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ツムギ(プロフ) - 知 念 ら ぶ か ?さん» リクエストありがとうございました！またお待ちしております (2020年6月7日 15時) (
レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
ツムギ(プロフ) - ゆあさん» リクエストありがとうございます！詳しく書いていただけるとお話を書きやすいのでありがたいです（ ; ; ）書かせていただきます (2020年6月7日 15時) (レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
知 念 ら ぶ か ?(プロフ) - 書いていただきありがとうございました！ (2020年6月6日 21時) (レス) id: c51e10ae58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 両者の話を聞いて、仲直りにもっていって、また仲良くお話したりするハッピーエンドのお話でお願いします。すごく長くなってしまってすみません。 (2020年6月6日 21時) (レス) id: dd61d9a9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 中学生になり反抗期に突入して、ひかに気づかれない所で喧嘩しちゃって気まずい雰囲気になっている所を部活から帰ってきた高校生の大ちゃんがその雰囲気に気づき、 (2020年6月6日 21時) (レス) id: dd61d9a9b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ツムギ | 作成日時：2020年6月6日 15時
