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それから1ヶ月、全国大会決勝の日。
呼吸のコントロールがうまくいかず、外出許可が出るのは決勝の日しかない、と言われていたやま
だったらやっぱり全国制覇しかない、と意地だけで決勝まで勝ち進めた俺ら
やまと俺たちの執念は他のチームにも、病気にも負けるはずはなかった。
今日、この試合で勝てれば…
小さい頃に交わした約束が、あの時やまの家で交わした約束が叶うんだ
そう思うと緊張でガチガチになるはずの俺が、どことなく普通でいられるのは
観客席にやまの姿があるから、なんだろうか…
ピーーーーーっ！！
ホイッスルの音が鳴り響き、試合スタート
前半戦はどちらも譲らず、0-0のまま後半戦へ
後半戦がスタートしてもなお、
時間だけが過ぎていき、あと10分でPK戦になる…
そんなときだった
「裕翔、そこ、左サイド行ける！！」
そんなやまのいつもの声がした気がして、ふっとドリブルで相手の隙をつく。
いける…！
強めに、ゴールを目掛けてシュートを放った、、、
ピーーーーーっ！！！
…入った！！
ゴール！の声が響き、あと数分持ち堪えば…！
なんてがむしゃらに走っていると、
ピッピッピっーーーーーー！と
最後のホイッスルが終わりを告げた。
…おわった。
勝ったんだ…！
全国制覇、したよ…
喜ぶ部員たちを見て、俺は喜ぶ暇もなく涙が止まらなく、その場に泣き崩れてしまった
試合終了後、俺たちが1番に駆け寄ったのはもちろん、うちらのエースのところ
1ヶ月のうちに顔の筋肉までも落ちてしまい
やまのくしゃっと笑う笑顔も見られなくなっていた
そんなやまに抱きつくと、やまの目から涙が
一筋、ツーっと光っていて
やまからの喜びが伝わって、それだけで嬉しかった
裕翔「やまのね、声が聞こえたんだ。
やまのおかげだよ、ありがとう…」
顧問の先生にお願いして10番は頑なに欠番にしていた俺ら
だって10番はやまのものだから。
うちの部のエースはやましかいないから
俺からのお願いに頭を振る人は誰もいなかった
これでやま含め、全員で全国制覇、できたね、
______
数ヶ月後、俺らは無事卒業式を迎えた。
大学でサッカーを続けることも考えたけど、やまなしのサッカー人生は考えられなくて、
結局、看護師になる道を選んだ。
ひらひらと桜が舞う中、
俺は今日もやまのところに足を向ける
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ツムギ(プロフ) - 知 念 ら ぶ か ?さん» リクエストありがとうございました！またお待ちしております (2020年6月7日 15時) (
レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
ツムギ(プロフ) - ゆあさん» リクエストありがとうございます！詳しく書いていただけるとお話を書きやすいのでありがたいです（ ; ; ）書かせていただきます (2020年6月7日 15時) (レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
知 念 ら ぶ か ?(プロフ) - 書いていただきありがとうございました！ (2020年6月6日 21時) (レス) id: c51e10ae58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 両者の話を聞いて、仲直りにもっていって、また仲良くお話したりするハッピーエンドのお話でお願いします。すごく長くなってしまってすみません。 (2020年6月6日 21時) (レス) id: dd61d9a9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 中学生になり反抗期に突入して、ひかに気づかれない所で喧嘩しちゃって気まずい雰囲気になっている所を部活から帰ってきた高校生の大ちゃんがその雰囲気に気づき、 (2020年6月6日 21時) (レス) id: dd61d9a9b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツムギ | 作成日時：2020年6月6日 15時
