> いちとぜろ ( yt ym ) ページ19
○ ym ( 18 ) × yt ( 18 )
yt side
涼介「ねえねえ、裕翔、話あんだけど…」
部活帰り、まだまだ蒸し暑い上に動き回ったせいで溢れた汗を拭きながら、いつものように部員たちと騒いでいると
真面目な顔をしたやまにこっそり呼び出された
普段とは全然違う、光の灯ってない目に
すこしだけ、怖くなったのを覚えている
涼介「急にごめんね」
裕翔「ううん、話って？」
涼介「おれ、部活辞める」
裕翔「は？」
俺とやまは小学校の頃、サッカーチームで出会って、全国制覇を目指して強豪校であるここのサッカー部に入部
2年生になり夏の大会で先輩が引退。俺はキャプテンになり、やまはエースナンバーである10番を背負っていた
サッカー馬鹿で根っからの努力家のやま。周りからライバル同士なんて呼ばれても、俺には到底敵わない存在だった。
裕翔「、急にどうしたの？」
涼介「おれ、さ…病気なんだ。もうサッカーできない」
しばらくの沈黙の後、ポツリと口を開いて放たれたその言葉はやまのものとは考えられないくらい、冷淡だった。
裕翔「…え？」
涼介「ごめん…」
裕翔「…いや、その、、、」
あまりの衝撃になにも言葉を返せなかった俺を気遣って
やまはきっと自分を押し殺していたんだと気付いたのは最近になってからだ。
涼介「身体どんどん動かなくなって寝たきりになって死んじゃうんだって。ALSっていうの。
明日みんなに言おうと思うけど、裕翔には先に言っておこうと思って…」
裕翔「…うん」
この頃の俺はまだまだ子供で気持ちを分かってやるなんてことはできなかった
やまの気持ちに気付いて言葉をかけてやれてたら、どんなに救われてたんだろう、と今でも時々後悔する
涼介「こんな大事な時にごめん…
全国、応援行かせてよね」
自嘲気味に笑うやまの顔は儚くて今にも消えてしまいそうだった
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ツムギ(プロフ) - 知 念 ら ぶ か ?さん» リクエストありがとうございました！またお待ちしております (2020年6月7日 15時) (
レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
ツムギ(プロフ) - ゆあさん» リクエストありがとうございます！詳しく書いていただけるとお話を書きやすいのでありがたいです（ ; ; ）書かせていただきます (2020年6月7日 15時) (レス) id: 7c11d74114 (このIDを非表示/違反報告)
知 念 ら ぶ か ?(プロフ) - 書いていただきありがとうございました！ (2020年6月6日 21時) (レス) id: c51e10ae58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 両者の話を聞いて、仲直りにもっていって、また仲良くお話したりするハッピーエンドのお話でお願いします。すごく長くなってしまってすみません。 (2020年6月6日 21時) (レス) id: dd61d9a9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 中学生になり反抗期に突入して、ひかに気づかれない所で喧嘩しちゃって気まずい雰囲気になっている所を部活から帰ってきた高校生の大ちゃんがその雰囲気に気づき、 (2020年6月6日 21時) (レス) id: dd61d9a9b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ツムギ | 作成日時：2020年6月6日 15時
