願いが叶うのならば Ⅳ (ページ39)

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日曜日、リビングでパソコンと向かい合っていると、
ソファで寝ていた涼介が泣き始めた。

涼介「……うぅ、、、ぱぱぁー…」

裕翔「んー？どうした？」

涼介がこうしてぐずぐずする日は大抵調子が悪い時

あまり上手に自分の不調を伝えられなくて
発作前の気持ち悪さに泣いてしまうことも多い

裕翔「りょうちゃん気持ち悪いかな？」

涼介「…んー、、」

裕翔「おめめ、チカチカする？」

涼介「…、、、んーん…っ、、、ｯｸﾞｽﾞ」

だめだ、わからない、なんて心の中で思いつつ
発作の前兆かな、なんて涼介をマットレスに移動させて

気休め程度に身体をさすってやる

すると案の定、発作の前兆だったのか

数分後には、目が虚になって全身にこれでかというほど力を入れ、ピンと伸ばしながら、ガタガタと体を震わせ始めた

そんな息子の痛々しい姿をこんなに近くで見ていてもなにもしてやれず

ただただ、見守ってやることしかできなくて、心が痛む

こんな瞬間は記憶のファインダーにも残したくないな、なんて思ってしまう

涼介「……っ、、ぁあ''……ぅう、、」

苦しそうに声を出しながら震える涼介

力の加減が効かない口元から、涎が垂れてしまっているのを拭いていると、少しばかり落ち着いた

涼介「……っん、、っぁあ、、」

まだまだ頭の中はぐちゃぐちゃで、なにもできないだろうから、そばで見守っていると、

数十分後、急に立ち上がったかと思えば、ガクン、と力が急に抜ける脱力発作が起こってしまった

裕翔「りょうちゃん、ごめんね、ゴロンしてようね～」

危機一髪のところで涼介を支え、すこし無理やりではあるが、マットレスに寝かせた