願いが叶うのならば Ⅳ (ページ38)

今日:12 hit、昨日:12 hit、合計:80,941 hit

: ページ38

放課後、涼介の迎えにいかなきゃな～なんて時間になり、
撮影を終えた事務所を出てスマホを見ると

今日部活なかったから涼介の迎え行っておくよ！

と連絡が来ていて、
涼介と一緒に公園で遊んでいる写真が送られてきていた。

ありがとう！今から向かう

なんて返信をしてすぐに涼介たちが遊んでいるという公園へ向かった

涼介の通う支援学校のスクールバスのバス停でもあるその公園は

こじんまりとしていて、涼介も心地いいみたいでよく遊びに来る

砂場でこれまた小さくなって遊ぶ涼介と
そんな涼介を愛おしそうに見守る雄也に声をかける

裕翔「雄也ごめんねありがとう！」

雄也「ううん、時間ちょうどだったし」

そんな会話なんてお構いなしに

涼介「みてーー！できたー！！」

雄也「お、なにつくったの？」

涼介「…くるま、！」

なんてニコニコの笑顔を見せてくれる涼介が可愛くて
つい、鞄の中に入っていたカメラで

パシャリ、とシャッターを切ってしまう

涼介「あー、！ぱぱ、！」

そんな俺に気づいたのか、カメラを指差す涼介はさらに可愛くて、愛おしくて

この大切な、何気ない日常を形として残しておきたくて

また、カシャカシャっとシャッターを切った

雄也「ふふ、いいね…」

隣では、ほぼ金髪のような茶髪の髪をした雄也が
そんな風にうれしそうに笑うから、さらに嬉しくなった