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side You
私の家に、想くんを置いて出ていった。
あまりにもわけがわからなくて、笑いが溢れる。
涙と共に、乾いた笑いが。
頼れる友達なんていないし、所持金も少ない。
近くのカフェに入り、いつもの甘い紅茶を注文する。
そういえば、ここよく想くんと来てたところだなあ。
こんな孤独を感じたのは、あの時以来かもなあ。
思い出したくもない過去に、意識を委ねた。
八年前
想くんに紬ちゃんが嫌いか聞かれたあの日。
いつも遅い母親が、今日は更に遅くて。
妹を寝かしつけスマホを手に取った時、固定電話が鳴った。
着信を知らせるその音が、何故か少し恐ろしく聞こえた。
受話器を、取る。
『もしもし...』
電話は、病院からかかってきたものだった。
「春宮さんの娘さんですか？」
『？...はい』
「ニュースはご覧になったでしょうか？」
『...いえ』
「先程、事故が発生しまして、」
「お母様が、亡くなられなした」
時が、止まった。
そこから、どうしたのかよく覚えていない。
覚えているのは、母の名前を泣き叫ぶ妹の声と、誰が私達を引き取るのかで言い争う声。
こんな人達に大切な妹は預けられない。
母が亡くなってから二日後、私は高校を辞めた。
高校すら卒業出来ていない私を、雇ってくれるところなんて少なかったし、給料も安かった。
妹は、母が亡くなったショックにより持病が悪化。
入院することになった。
生活費を稼ぐため、
妹に病院での治療を受けさせるため、
必死で働いた。
そうなれば、必然的に妹と会うことも減った。
妹の病気は、ストレスで更に悪化した。
あの時の私は、どうするべきだったんだろう。
今でも、わからない。
そんな時、正社員雇用の通知が舞い降りた。
正社員になれば、給料が上がる。
一刻も早く妹の手術費を稼ぎたい。
その一心で、正社員になることを決めた。
それからの日々は、地獄のようだった。
仕事は山のようにあって、終電になっても帰れなかった。
同僚からは仕事を押し付けられて、断ると嫌な顔をされた。
そして翌日になると、上司からそれくらいは受けてやれよと怒られる。
パワハラ、セクハラは日常茶飯事。
そんな生活を送っていたある日、固定電話が鳴った。
あの日から、私は固定電話を取れなくなった。
嫌な予感がして、病院へ駆けつけた。
妹は息を引き取った。
翌日も仕事だった。
そして、職場で気がついた。
声が、出ないことに。
.�侠�←〖#３ 今はもう、好きじゃない...今好きなのは...〗
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綺桜(プロフ) - 美桜さん» わあ！！！ありがとうございます！！！めちゃくちゃ嬉しいです...！！！がんばります！！！ (2023年4月4日 18時) (
レス) id: b46e876e49 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - silent要素もオリジナル要素もあってすごく惹き込まれます！どうか主人公が幸せになれますように…。更新楽しみにしています！ (2023年4月4日 0時) (レス) id: 5680939f49 (このIDを非表示/違反報告)
綺桜(プロフ) - 夢乃さん» めちゃくちゃ嬉しいです！！！！ありがとうございます(T_T) (2023年1月3日 12時) (レス) id: b46e876e49 (このIDを非表示/違反報告)
夢乃(プロフ) - silent関連の小説で一番好きです。これからも応援しています。 (2022年12月23日 23時) (レス) @page42 id: fed228a0da (このIDを非表示/違反報告)
綺桜(プロフ) - 和季さん» 和季様、コメントありがとうございます！すごく励みになります！この先も更新頑張っていくので、ぜひ主人公の行方を見守っていただければ！と思っております(●︎´▽︎`●︎) (2022年12月3日 1時) (レス) id: 048786881e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺桜 | 作成日時：2022年11月18日 0時
