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side You
『〈その話、想くんにはしたんでしょ？〉』
「うん。《大丈夫》って、それだけ」
『〈想くん、それしか返してこなかったの？〉』
「うん」
『〈それじゃ《何が大丈夫なの？》ってなっちゃうよねえ(笑)〉』
「...うん、萌も思った」
『〈ほんと？想くんって言葉が足りないからなあ(笑)もっとちゃんと伝えて！って思うよ〉』
「.........」
『〈どした？〉』
「...Aちゃんはさ、お兄ちゃんと付き合ってるんでしょ？」
『〈うん〉』
「何で、私の方を庇うの？」
やっぱり。
萌ちゃん、あなたは昔の私に似てるよ。
『〈庇ってるんじゃないよ。ただ、それは想くんが悪いよなあって思っただけ〉』
「でも、湊斗くんに連絡先渡しちゃったのは私だよ」
『〈.........〉』
『〈萌ちゃんのお母さんさあ、お兄ちゃんばっかりでしょ〉』
「.........」
『〈お母さんの心境としては仕方ないのかもしれないけど、だからって萌ちゃんが辛い思いするのは間違ってる。だから、律子さんが想くんを目にかけるなら、私は萌ちゃんに目をかけるよ〉』
「.........」
『〈ちょっと、何か言ってよ(笑)恥ずかしいじゃん〉』
「......Aちゃんでよかった」
『〈え？〉』
「お兄ちゃんの彼女」
『〈...嬉しいこと言ってくれるね〉』
「思ったこと言っただけ」
そこで紅茶が二個運ばれてきた。
「はい、どーぞ」
『〈私の分まで頼んでてくれたの？〉』
「うん。Aちゃん、注文するの嫌いでしょ？」
やっぱり、萌ちゃんは優しい子だ。
「コーヒー飲めないって言ってたから、紅茶にした。ぬるめのね」
『〈すごい(笑)全部知られてる〉』
「で、砂糖とミルクもいっぱいでしょ？わかるよ」
私が紅茶を飲んでいる間は手話ができないから、沈黙が生まれる。
こんな静かな時間が、私は好きだ。
「...ねえ。今いい？」
話しかけられて、ティーカップを置く。
『〈ん？〉』
「今日お兄ちゃんは？」
『〈ううん、友達と会ってる〉』
「奈々、さん？だっけ」
『〈今日は奈々ちゃんじゃないよ。別の人〉』
「...え、お兄ちゃん奈々さん以外に友達いたの？誰？」
『〈紬ちゃんだよ。青羽紬ちゃん〉』
「...え、？」
私のスマホが鳴る。
《今青羽と分かれた》
《Aちゃんは？》
『〈想くん話し終わったみたいだから、帰るね。あ、光くんに私の連絡先教えといてくれる？紬ちゃんには内緒で(笑)〉』
返事を聞くことなく、私は店を出た。
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綺桜(プロフ) - 美桜さん» わあ！！！ありがとうございます！！！めちゃくちゃ嬉しいです...！！！がんばります！！！ (2023年4月4日 18時) (
レス) id: b46e876e49 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - silent要素もオリジナル要素もあってすごく惹き込まれます！どうか主人公が幸せになれますように…。更新楽しみにしています！ (2023年4月4日 0時) (レス) id: 5680939f49 (このIDを非表示/違反報告)
綺桜(プロフ) - 夢乃さん» めちゃくちゃ嬉しいです！！！！ありがとうございます(T_T) (2023年1月3日 12時) (レス) id: b46e876e49 (このIDを非表示/違反報告)
夢乃(プロフ) - silent関連の小説で一番好きです。これからも応援しています。 (2022年12月23日 23時) (レス) @page42 id: fed228a0da (このIDを非表示/違反報告)
綺桜(プロフ) - 和季さん» 和季様、コメントありがとうございます！すごく励みになります！この先も更新頑張っていくので、ぜひ主人公の行方を見守っていただければ！と思っております(●︎´▽︎`●︎) (2022年12月3日 1時) (レス) id: 048786881e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺桜 | 作成日時：2022年11月18日 0時
