3 ページ11
緑side
俺の場所からは全員の姿が見える。
ドラムは特等席やねん。
練習中もみんな時折、俺の顔を見るために振り返ってくれる。
なのに今日は、誠也くんが全然振り返ってくれん。
顔色悪かったし心配やし、顔見せて欲しいんやけど……
て思ってたら、いきなり視界から誠也くんの姿が消えた。
青「誠也くん！！！」
正門くんの声で一斉に演奏が止まる。
俺も立ち上がったら目の前にしゃがみ込んだ誠也くんが見えた。
もう……全然大丈夫やないやん……なんで無理してるん……
青「誠也くん、大丈夫ですか？しんどい？」
正門くんの呼びかけに答えず、小刻みに震えている誠也くん。
みんなどうしたらいいか分からんくて、誠也くんを囲むようにしてしゃがみ込む。
しゃがみこんだ誠也くんの手が口元にあるのが見えた。
これはあかん……！！
反射的にそう思って、自分の荷物に袋を取りにいく。
緑「誠也くん、気持ち悪いんやろ？我慢せんと出してください。」
そう伝えて広げた袋を誠也くんの口元に近づけると、震える手で袋をつかんできた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
????(プロフ) - リクエストで偏頭痛持ちの晶哉ちゃんが起きた瞬間から雨で薬も飲めずお仕事だからと無理やり楽屋には来たけど痛みも目眩もどんどん酷くなって動けなくなってしまうのがみたいです。 (2月27日 23時) (
レス) id: 1c7f240614 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - いつも素敵なお話ありがとうございます。緑さんが日々の疲れが溜まって打ち合わせ中に体調が急に悪くなり、すぐに気付いたメンバーが身体を支えて別室に連れて行ってくれて看病してもらうお話が読みたいです。看病役は赤さんか紫さんのどちらかでお願いします！ (2月12日 14時) (レス) id: 681f9fbf66 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - HITOMIさん» リクエスト叶えていただき、ありがとうございました！素敵な作品に出会えて嬉しいです。これからもたくさん読ませて頂きます。 (2月2日 9時) (レス) id: 59d84a4c25 (このIDを非表示/違反報告)
ぽ - リクエスト失礼します。正門くんが仕事中熱があるのを我慢して看病されるお話がみたいです。よろしくお願いします! (1月27日 0時) (レス) id: 5e3a9eb231 (このIDを非表示/違反報告)
maco - リクエストお願いしたいです!! 晶哉くんがライブリハ中に機材とぶつかり大怪我をしてしまうお話がみたいです。6人のAぇさんでお話を書いていただけると嬉しいです（т-т）更新楽しみにしています。よろしくお願いいたします。 (1月25日 13時) (レス) id: 2dcb86155e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HITOMI | 作成日時：2023年12月12日 15時
