【承知の上】木村柾哉 ページ7
木村柾哉 × 嫉妬
「ね〜やだ〜いかないでよ〜おねがい〜」
『ぅぇ、重いって』
玄関。
靴を履こうと前かがみになったAの小さい背中に飛びつく勢いできつくバックハグをすると、前から苦しそうな声が聞こえる。
ふん、でも辞めてやらないもんね。
「そもそもなんで俺という彼氏がいんのに合コン行こうとしてんの？そこおかしくない？」
『友達が人数足りないから居るだけでいいから来てほしいって言われたから…断れなくて』
「彼氏いるからって断ってよーもー」
俺の愛しの彼女が合コンのためにメイクして髪の毛巻いてかわいい服着てるだけでむかつく。
そんな可愛い姿他の男に見せんの？
普通に嫉妬で狂いそうなんだけど。
『次から絶対断るから。おねがい』
「……」
そりゃあここでごねても結局現実が変わらないのは分かりきってるけど、けど！
「じゃあ、この俺の時計つけてって。男物だし、厄除けになるでしょ」
『厄って……まぁ、ん、わかった』
「絶対肌身離さずつけてて。日付変わるまでには絶対帰ってきて。あと帰る時には連絡して。迎えに行くから」
『いや、大変だろうしわざわざだいじょ＿＿』
「行くから」
Aがおずおずと頷いたのを確認して、きつく締めつけていた腕を解く。
自分の付けていた時計を外し、彼女の腕に巻き付けた。
俺のものだって、顔も知らない男に威嚇して。
「じゃあ、行って欲しくないけど行ってらっしゃい。俺より酒強いから大丈夫だと思うけど、飲み過ぎないように」
『うん、行ってきます』
綺麗に塗られたリップを剥がさないために今はキスするのを我慢したけど、帰ってきたら我慢しないから。
ガチャ、と音を鳴らして消えていった彼女を見送ってから、ドアに背を向けリビングへと戻って行った。
「、あーー」
Aの前ではまだギリギリ危うくも平然を装えたけど、
普通にもう無理そう。
早く帰ってこねぇかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 237人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なゆ(プロフ) - 動きそうで動かないのがこの気持ち。さん» ひゃー！ありがとうございます🙌✨たじくんのプロポーズ！きゅんきゅん間違いないですね🥹ご期待に添えるよう頑張らせていただきます！！☺️ (3月30日 6時) (
レス) id: 7189e7022c (このIDを非表示/違反報告)
動きそうで動かないのがこの気持ち。 - いつもキュンキュン、時にニヤニヤしながら楽しく拝見しています!リクエストで将吾くんのプロポーズのお話をお願いしたいです♡ぽやぽやたじワールドでも、イケメンたじくんでもいいな、、、と思ってます!これからも1ファンとして応援してます🥰🫶 (3月29日 14時) (レス) id: 20a22f612b (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - ぱっくんさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！🥹柾哉くんのお話メンバーの中でも特に書いていて楽しいのでご期待に添えるよう頑張ります‼️🔥 (3月29日 10時) (レス) id: 7189e7022c (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - ぽさん» こちらこそ心温まるコメントありがとうございます🥲💕デレ牧いつか書きたいと思ってたんです！❤ご期待に添えるよう頑張ります💪 (3月29日 10時) (レス) id: 7189e7022c (このIDを非表示/違反報告)
ぱっくん - 凄く読みやすい作品で何回も見てしまいます！笑リクエストなんですが、木村柾哉くんで妊娠報告してほしいです！！これからも更新頑張ってください！応援してます☺️📣 (3月29日 1時) (レス) @page22 id: 3da36eb6eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きむ | 作成日時：2024年2月18日 1時
