欲の吐き溜め 短､中編集

バレバレバレンタイン rdpk ページ43

バレンタインネタ
〜
「チョコと…生クリームと…よし！」

今日はいつもよりも気合いが入っている。
何故かって？
今日は恋人のらっだぁさんに渡すバレンタイン用のチョコを作る日だから！

らっだぁさんに内緒で作る練習とかしてきたし、
今日は失敗しないはず！
…でもそれで失敗するのが俺なんだよね…
…気をつけよう。

気合いを入れ直して、
改めてチョコ作りを開始する。

まずはチョコを砕いて湯煎でゆっくり溶かして…
部屋中に甘い香りが広がる。

ベタだけど、こんなもんでいいだろう。

1口サイズで見栄えもよし。
味も…美味しい！良かった！まじで良かった!

ほんとにレシピに感謝。

そしてチョコたちをラッピングして完成。

「…ほんとにできた…!」

これはもう興奮する。
だってチョコとか作ったこともなかったし。
案外作れるもんだなぁ

実はハート型のチョコも入ってるんだよね。
これも試作段階から決めてたこと。
らっだぁさん喜んでくれるかなぁ…

あと2時間ぐらいしたららっだぁさんが帰ってくる。
それまで片付けとか色々しとこっと。

――――――――――

「ただいまー」

「おかえりー」

予測時間より少し遅れてらっだぁさんが帰ってきた。

いつ渡そうかな…
そう考えているとらっだぁさんは緩い服に着替えてリビングに戻ってきた。

もう今でいいや！

「らっだぁさん！」

「ん？どしたの？」

「らっだぁさんにチョコです！」

「ありがとう〜」

あれ？おかしいな…
予想ではここで驚くはずなんだけど…

「あ、ぴくさん。」

「はぇ！？な、なんですか？」

「ぴくさん隠して作ってたかもしんないけど…」

「俺、全部知ってたんだよね。」

「え。」

話を要約すると夜中起きたら俺がいなくて
チョコを作ってるのを見ていたとかなんとか。

「だからぴくさんがハート型のチョコ入れてくれてる事だって知ってる。」

「は…な、え…？//」

「んふふ、俺も大好きだよ。ぴくさんありがとう。」

「もーー!!///」

僕を散々弄んだってこと!?
もう許さん!

「ごめんってー…ホワイトデー、期待しといて？」

「…分かりましたよ…//」

すぐに許しちゃう僕はきっと甘いんだろうな…
でも、こんな感じだから今の今まで続いてるし、
何よりそんならっだぁさんが大好きだから。

「じゃあぴくさんからチョコも貰ったことだし、」

「今度はぴくさん貰いますか!」

「待ってそれは聞いてない!」

「いただきまーす♪」

次の日
腰が壊れたのは言うまでもない…

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