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第1話♢王子様について ページ2

ガヤガヤと騒がしい通学路。



桜が散ってしまい、少しずつ暑くなり始めた頃、


仗助と康一はいつも通り、学校へ通っていた。






仗助「ふぁ、ふぁ〜あ…。」


康一「眠そうだね。仗助くん。」



仗助は大きな欠伸をすると、涙を拭いて、康一の言葉に答える。









仗助「そうなんだよォ、昨日ゲームしまくっちまってよォ…でもな、お袋が邪魔したせいで、


セーブできなくて、

ゲームのデータが全部消えちまったんだぜ?!…萎えるぜ…。」






仗助が落ち込んだようにそう言うと、康一は仗助に同情の念を送る。




仗助は康一に「分かってくれるかぁ〜!」と言うと思い切り抱き着き、

康一も楽しそうに笑みを浮かべた。










康一「あ、そういえば…億泰くんは今日どうしたの?」


すると、ふと康一が億泰が居ないことに気が付く。



いつもなら仗助と共に来て、康一と合流する形のはずだが、今日億泰は姿を見せなかった。












仗助「あぁ、今日は委員会なんだと。」


億泰は緑化委員会に入っており、今朝は草むしりと花への水やりをする仕事を任された。


その為、億泰は今朝早く学校へ向かい、仗助たちとは一緒に登校しなかった。













康一「でもいいなぁ、億泰くん。緑化委員なんて。」


仗助「は?なんでだよ。委員会なんて、大変なだけだろ。」



康一が羨ましそうに笑うと、仗助は疑問を抱いた。













康一「えっ?!だってそりゃあ、"王子様"がいるからね!」



仗助「王子様…?」




康一は仗助が首を傾げると、信じられないものでも見るかのような視線を向け、

仗助に物凄い形相で言った。









康一「じょ、仗助くん!王子様を知らないの?!」



仗助「え?ま、まぁ…そんな有名な奴なのか?」




仗助がそう聞くと、康一はもちろんと頷く。









康一「ものすっごく有名だよ!

運動神経抜群。全国学力テストには必ずトップ3に入るほどの頭脳を兼ね備えて、



しかもあの容姿と上品すぎる言葉遣いに心意気!




男女問わず憧れの的で…僕も、いつかあの人と話してみたいなぁ…!!」





仗助「へ、へぇ…。」





康一の物凄い勢いとマシンガントークに、少し仗助は引いた。


だが、仗助の中でその王子に対しての好感度は高かった。





"康一"がそう言うなら、間違いないだろう、と。

第2話♢ほんの少しの照れ隠し→←設定♢主人公



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TENSI(プロフ) - TENSIです。応援、ありがとうございます!励みに頑張っていきますので、よろしくお願いします! (2022年5月15日 21時) (レス) id: 7e7c0fa434 (このIDを非表示/違反報告)
タナカ - 面白いです!続きも楽しみにしています〜! (2022年5月15日 11時) (レス) @page9 id: 8c3ccd189e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:TENSI | 作成日時:2022年5月13日 3時

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