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そーいえば、俺と神宮寺、海人の彼氏さん見てないんだよね。テレビで見ようと思ったんだけど忘れててさー。だから来週4人バーベキューしようよ。神宮寺に車出させるし。
帰り際、玄樹くんからお土産のケーキを買いながら誘われた。
「いいじゃん！あ、じゃあ俺いい肉持ってく！」
「じゃあ俺はいつもの青果さんからいい野菜教えてもらっとくよ。一応彼氏さんにも確認とっといてね？ドタキャンとか俺許さないから」
「わかってるよー」
じゃあまた連絡するねと、玄樹くんに手を振り店を出た。
ドンッ
「あ、すみません」
入れ違いで来たお客さんとぶつかってしまった。
「いや、こちらこそすいません」
黒い服の彼はどこか知ってる気がした。
「ってことなんだけど、どうかな？」
「いいじゃん。行きたい！でも俺もいっていいの？海人のお友達カップルなんでしょ？」
夜ご飯に餃子を大量に作って食べた後、玄樹くんの言ったように一応確認を取れば、紫耀は大きな目をキラキラさせていた。
「大丈夫だって。2人とも紫耀に会いたいみたいだし」
それに、
俺も友達に紫耀のこと紹介してみたかったし、、、。
小さく呟いた途端、ガバッと大きな紫耀の胸が飛び込んできた。
「もー、可愛いこと言っちゃってー」
「別に、本当のことだし」
照れくさくなっていまだに素直な返しができない俺を、紫耀はよしよしと頭を優しく撫でる。
ああ。あったかいなぁ。
俺なんかより小さい手なのに、なんか大きく感じて、安心するんだよなぁ。
「あ、そういえば今日さ、用事ってなんだったの？」
紫耀の手の心地よさにうとうとしかかっていた時、ふと思い出して俺はうすら目で紫耀の顔を覗き込んだ。
「、、、何そのブッサイクな顔。かわいーなぁ」
「はぁ！？ブスって、、、酷すぎる！恋人に向かってその言葉！」
「いや、あのさ笑笑、ほんとにブスなんだって、あの顔！あーもうマジ一生忘れらんねー」
紫耀のあひゃひゃひゃなんて変な笑い声につられて、俺もプッと笑ってしまった。
ひとしきり笑ってから、
「あのね、海人にプレゼントがあって、それを買いに行ってたんだ」
「えー！？今日なんか記念日だっけ？」
「ふふ。前別の予定で街ぶらぶらしてた時、海人に似合うなーって思ってた服があってさ。ほら海人の誕生日、ちゃんと祝えなかったでしょ」
確かに、俺の誕生日は紫耀と付き合うちょっと前にすぎてしまっていて、2人ではちゃんと祝えてなかったのだ。
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作者名：むぎ | 作成日時：2023年5月27日 8時
