オムライス (ページ11)

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最近話題のドラマ、

初めての演技で主演を喰ったと言われた映画、

俺が子供の時から続いてるアニメ映画のゲスト声優、

ソフトな関西弁で難なくこなす音楽番組のMC、

有名な化粧品や車などのイメージキャラクター、

指を滑らせば滑らせるほど流れてくる。

ふとその手が止まったのは、関西地方でしか放送されない、小さなローカル番組だった。地元だからという理由でゲストに招待されたらしいが、当時は無名だったせいか、その表情も初々しい。

『永瀬君は今こっちに住んでるんですかね』
「あ、今は上京してますね。幼馴染が、あ、年上なんですけど、先に上京してたんで、」
『なるほど。その人に憧れて』
「はい。今はその人の家に居候させてもらってるんすよ。あ、今出てる写真の右側なんですけど」

パシャリというチープなシャッター音と共に出てきた画質荒めの写真。

ヒュルリと、

俺の喉が鳴った。

『え、顔出してええの？幼馴染さん、大丈夫なん？』
「なんか変顔してるからバレへんやろって言ってましたね」
『アホやな、知ってる人が見たらバレるやろ』
「そうっすよね、僕もそう思います」
『にしてもイケメンやなぁ。変顔しててもイケメンってわかるもん』
「そうなんすよ。S君、めっちゃイケメンなんすよ」

S君。

紫耀。しょう。S H O。

永瀬廉の隣のサラサラ金髪ヘア。
白目を剥いて訳のわからないポーズと訳のわからない理論を並べる彼は、

紫耀。

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お久しぶりです、作者です。エセ関西弁です！