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三十二話 《福岡分校編・新天地》 ページ27

京都校姉妹交流会交流会の開催から数日後

私たちは任務のため京都郊外のとある廃校へ来ていた————-



















虎杖「なんつーか、いかにもな場所だな。呪いってよりおばけが出そうな
  雰囲気だ」

『……そう、だね』

釘崎「トイレの花子さんとかね」

虎杖「音楽室のベートベンがキョロキョロしたりな」

『ひぃっ!!』



















野薔薇ちゃんは、ニヤリと口角を上げて私の後ろで囁いた

思わず背筋をピンと伸ばし、体はビクリと跳ね上がる


もうっ!!何でそんなこと言うの〜……!!



















虎杖「來絆は昔からおばけとか、そういうの苦手だよな」

『っ……そう、だけどっ……』

伏黒「ベートベンは知らんが、トイレの花子さんは立派な呪いだぞ。特級に
  登録されてるレベルだし、遭遇したら終わりだ」

『ほんとにいるのっ!!?』

虎杖「マジかよ。やべぇな花子さん。トイレ行きたくならねえように気をつけ
  ねーとな」

『ほんっとに無理!無理無理無理!!』



















あまり本気に捉えていないのか、笑い混じりに言う悠仁の背後に思わずしがみついてしまう


嫌だよ!!無理無理無理……!!

ただでさえ、こんないかにもオバケが出そうなとこに来るのだって嫌だったのにぃ!!

廃校なんて、いかにもじゃん!!


ぎゅっと背中から抱きついていると、困ったような面白そうな顔をした悠仁が笑い、野薔薇ちゃんも面白そうに笑っている

するとブルブルとズボンのポケットに入っていた伏黒くんのスマホが小刻みに震える



















伏黒「伏黒です……五条先生からだ、スピーカーにする」


五条《そろそろ到着する頃かと思ってね。どうかな、現場の様子は》


伏黒「別に普通ですよ。内部から大した呪力は感じませんし、窓の報告通り
  低級呪霊の巣窟でしかなさそうです」

『うぅぅぅっ……!!』

虎杖「ちょっ、來絆、苦しいって」

釘崎「これ、私らが4人がかりでやんなきゃいけない任務なの?」



















面倒くさそうに腕を組み、ジト目をした野薔薇ちゃんがそう尋ねる

すると五条先生は少しおちゃらけたように言う



















五条《ぶっちゃけ君達には簡単すぎるんだけど、今はとにかく場数を踏んで
  欲しくてね》


虎杖「ウス!」


五条《いい返事だ。さて、もう一度任務について説明しておこうか》

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ゆっきーぷ(プロフ) - 香楽さん» ありがとうございます!しばらく福岡分校編になると思いますが、更新頑張ります! (4月11日 7時) (レス) id: c1449037ee (このIDを非表示/違反報告)
香楽(プロフ) - 今後どうなっていくのか楽しみです!更新頑張ってください! (4月10日 23時) (レス) @page30 id: 3994d8f3f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2024年2月23日 21時

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