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悠仁はグッと何かを堪えるように拳を握りしめ、申し訳ない気持ちに押し潰されそうな表情をして口を開く



















虎杖「でも、アイツ泣いたんだよ。目の前で弟が死んで」

『その気持ちを考えたら、襲ってきたししょうがないって思っても、いつかは
  倒さないといけなかったって思っててもやるせなくて……あの2人は本当に
  お互いを大事にしてる、私達と何ら変わらない“人間”だったんだなって』

釘崎「……そっか」

虎杖「俺は自分が……來絆が、釘崎が助かって、生きてて嬉しい。
  ホッとしてる。
  それでも、俺が殺した命の中に涙はあったんだなって……それだけ」



















悠仁は少し悔しそうに表情を歪めた

無理矢理自分を納得させているような感じだった

まるで自分に言い聞かせるように、暗示をかけるように……



















釘崎「そっか、じゃあ……共犯ね、私達」



















その日はいつも以上に月が明るく感じた















































































八十八橋に行くと、疲れ果てたのか地面に思い切り寝転がって、スゥスゥと寝息を立てている恵くんの姿があった



















伏黒「………」

虎杖・釘崎「「ふ、伏黒?」」



















生存を確認するように、少し焦燥感ある声でそう問いかけると、目が覚めた恵くんが薄らと目を開けた



















伏黒「……おっ、戻ったか……良かった無事で」

虎杖・釘崎「「び、ビビったー!!死んでんのかと思ったー!よかったー!!」」

『寝息聞こえて良かった。生きててくれてありがとう』

伏黒「ぐっ、声量落としてくれ……頭痛い」



















恵くんは眉をひそめて両耳を手で塞いだ



















釘崎「宿儺の指持って寝こけるなよ、危ねえな」

伏黒「なんで指のこと知ってんだよ?」

釘崎「それ聞く余裕ある?」

伏黒「無ぇ……とりあえず新田さんに連絡して、応急で封印してもらわねえと。
  呪霊が寄る」



















もう恵くんの声は完全に疲れ切っていた

するとケロッとした悠仁が軽いノリで尋ねる



















虎杖「オレ、食べようか?」

伏黒「オマエの指の許容量(キャパ)はハッキリ分かってねぇんだ。食うな」

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ゆっきーぷ(プロフ) - 香楽さん» ありがとうございます!しばらく福岡分校編になると思いますが、更新頑張ります! (4月11日 7時) (レス) id: c1449037ee (このIDを非表示/違反報告)
香楽(プロフ) - 今後どうなっていくのか楽しみです!更新頑張ってください! (4月10日 23時) (レス) @page30 id: 3994d8f3f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2024年2月23日 21時

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