三十一話 ページ24
あの二人の呪詛師を倒した私たち三人は、恵くんのいる八十八橋の下へと向かっていた
虎杖「釘崎、大丈夫か？」
『ホント、大丈夫？』
釘崎「あー、まぁね。痕は残るかもね。毒の方はまぁ……うん。今から帰って
硝子さん起きてるかなぁ。そんでシラフかなぁ？」
『そ、っか……』
野薔薇ちゃんはちゃんと毒を浴び、あの二人を倒すために何度も何度も自分の腕に釘を打ち込んでいる
痛みは激しいだろう
悠仁は何かを言いたそうな顔をしてソワソワし始めた
釘崎「……なにモジモジしてんのよ、キモいわよ」
虎杖「初めてなんじゃねぇかと思って。【祓った】んじゃなくて【殺した】の」
『っ……』
釘崎「アンタらは？」
虎杖「俺は前に１度……いや、アレを１度って言うのはズルか。3人だ」
『……私も、2人』
釘崎「……アンタらの方が大丈夫じゃないでしょ。私はぶっちゃけ何ともない、
術師やってりゃこういうこともあんでしょ。それより幼馴染を心配して
あげなさいよね」
確かに……呪術師をやっていれば、この命のやり取りをする戦場に立っているならば、必ずしも命を奪わなければならない時がある
そうしないと仲間も、自分の命も奪われるから……
話し合って解決なんて道が選べるなら初めから戦場に立ってなんかいない
それが出来ないとわかっているから、私たちは武器を手に取り、自分の中にある呪力を使って戦っているんだ
でもそれは決して気分の良いものなんかではなく、罪悪感と申し訳なさの２つの気持ちが津波のように押し寄せてくる
釘崎「伏黒じゃないけどさ、結局助けられる人間なんて限りがあんのよ。
私の人生の席っていうか、そこに座ってない人間に、私の心をどうこう
されたく無いのよね」
虎杖「『………』」
釘崎「……冷たい？まぁ、アンタらみたいに自分で椅子持ってきて、座ってる
奴もいるけどね」
野薔薇ちゃんは曲がらないな
ずっと自分の信念と信条に従って動いてる、いや生きている……かっこいいな
釘崎「フォローするわけじゃないけど、呪霊か呪詛師か、気にしてる余裕
なかったじゃん。
でしょ」
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ゆっきーぷ(プロフ) - 香楽さん» ありがとうございます！しばらく福岡分校編になると思いますが、更新頑張ります！ (4月11日 7時) (
レス) id: c1449037ee (このIDを非表示/違反報告)
香楽(プロフ) - 今後どうなっていくのか楽しみです！更新頑張ってください！ (4月10日 23時) (レス) @page30 id: 3994d8f3f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっきーぷ | 作成日時：2024年2月23日 21時
