夜の術師 三の章 【呪術廻戦】

二十四話 ページ2

次は痛みで目が覚めた

ズキリと鋭く痛み、目をパッと開けるとそこはどこかの部屋のようで周りには色々機械が置かれていた


どこだろうか、ここは……？


体は痛くて堪らないので、顔だけキョロキョロさせていると、部屋の扉が開いて硝子さんが入ってきた


















家入「どうだ、意識は？」

『意識は、大丈夫です……』

家入「痛みは？」

『すごく痛いです……』

家入「やっぱりなぁ」

















少し残念そうに眉を下げた硝子さんが近くの椅子に座る



















家入「最初に言っておくと、來絆の怪我は結構酷い。
　 胸骨3本骨折、左足の腓骨骨折に右足足首の靭帯損傷……大きいのはこんな
　 感じか。あとは擦り傷、打撲、その他諸々……こんなに酷いのは來絆だけ
　 だよ」

『はあ……』

















そんなに酷いのか？

だって私屋根の上からコンクリの地面に叩き付けられただけだよ？

それより酷い人いっぱいいると思うけど……



















家入「で、一つ変な話をしておくと、來絆には反転術式が効かない」

『え？』

家入「まあ、正確に言うと効きが悪い。本来なら、ひゅーっとやってひょいで
　 治せるんだが、來絆の場合それじゃ効かない。
　 普通の怪我の4、5倍の時間と呪力をかけないと治せない。だからまずは
　 生活できるように胸骨、脛骨は治しておいた。腓骨は複雑でな、君が寝て
　 いる時間じゃ治らなかった」

『………』

家入「少しは治したから、あとは全治2週間でしばらく安静だな。松葉杖で
　 生活してもらうぞ」



















淡々と説明したあと硝子さんはそれだけ言って松葉杖を取りに行った


効きが悪いのかぁ

だから、まだちょっと痛みが残ってるんだな……

まああの呪霊と戦ってる時ほどじゃないけど


そして帰ってきた硝子さんから松葉杖の使い方を習い、だいぶ慣れてきた頃今の状況を確認する



















『交流会から何日経ったんですか？』

家入「ん？あれから2日が経った」

『２日……』

















良かった、アニメとかだと10日とか1週間とか平気で経ってるからね

実際そんなに寝てたらこんなすぐに起きられないか

まずは喉がカラカラで身体中重くて怠いだろうな



















『交流会はどうなるんですか？やっぱり中止ですか？』

家入「どうだろうな。今教師が集まって話し合ってる」

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