世界の旅人【原神】 (ページ26)

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25話ページ26

翌朝、やっぱり私のことは覚えていても、空くんもパイモンもコレイさんもティナリさんのことも忘れていたお姉ちゃんに手記を渡し、記憶を思い出したようでしばらく難しい顔をしていた

翌日コレイさんの様子を見に行こうと家の方へ行くと、家の前にティナリさんがいた

ﾃｨﾅﾘ「君たちか、ちょうど探しに行こうとしてた」

ﾊﾟｲﾓﾝ「あれ、ティナリがなんでここにいるんだ？コレイは？」

ティナリさんはコレイさんの話になると、一気に声を落ち着けて家の中の様子を横目で見ながら答えた

ﾃｨﾅﾘ「コレイの様子を見に来たんだ。簡単に言えば、病気になった」

『………』

ﾊﾟｲﾓﾝ「病気？まさか……あっ。ひょっとして、昨日のオイラのせいなのか……」

家の中ではコレイさんがスヤスヤと眠っている

パイモンは一気に怖くなったのか、声を震わせる

けれどティナリさんは、そんなパイモンを安心させるように優しく声で言った

ﾃｨﾅﾘ「心配しなくていい。おちびちゃんがここまで深刻な事態を引き起こすことは
　できないよ。これはコレイの持病なんだ」

『持病……？』

ﾃｨﾅﾘ「まあ実を言えば、確かに君たちが来たこの数日、コレイは興奮しすぎて
　自分の体の状況に気付かなかったっていうのもあるけどね。
　はぁ……無理もない。何しろ、コレイはもう長いこと友達に会って
　いなかったんだ」

ﾊﾟｲﾓﾝ「ティナリ、コレイはいったい……」

ﾃｨﾅﾘ「場所を変えようか。彼女は薬を飲んで寝たばかりだから、静かに休ませて
　あげないと」

静かで落ち着いた声でティナリさんはそう言った

お姉ちゃんも、どこか不思議そうな、それでいて何かを理解しているような表情をしている

そしてティナリさんについて行くと家の裏へ行き、人があまり通らないところで止まった

ﾃｨﾅﾘ「さあ、さっきの話の続きをしよう」

『はい』

ﾃｨﾅﾘ「実は、君たちがいわゆるモンドの栄誉騎士と風流騎士だってことは、
　さっきコレイが話してくれた。
　璃月と稲妻での正義感ある行動についてもちょっとは知ってる」

空くんとパイモンは意外と七国で名を轟かせる人物らしい