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24話 ページ25

顔色の悪いままコレイさんはガンダルヴァ村に一直線に帰って行った

私たちは今の出来事に顔を見合わせる



















『今のは……』

エルマ「ヒルマ、ダメだよ。彼女が話してくれる気になるまで、秘密を探っちゃ
  ダメ。気持ちの整理をつけさせてあげよ」

パイモン「コレイ、大丈夫かな?あっ、足が速すぎて、もう見えなくなっちゃったぞ」



















村へ行くための木でできたトンネルのようなものを通っているコレイさんが遠くに見えた

どこか焦っているようにも見えた

帰ってくると、女性が空くんに話しかける



















「あ、旅人さんとエルマさんにヒルマさん。君たちも戻って来たんですね」

パイモン「こんばんは、コレイを見かけなかったか?」

「コレイなら、さっき部屋に戻るのを見ましたよ」

パイモン「そっか……どうやら今日は無理みたいだな。また明日にしようぜ」



















そう言ってパイモンと空くんと別れる

二人には元々私たちが使っていた家を使ってもらい、私たちは借家を使うことになった

流石にあの家で、しかも男女が一緒に過ごすのはティナリさんが許さなかったらしい

別に私たちは狭くても気にしないのに……



















エルマ「私たちも一応旅人なのに、旅人さんって呼ばれないんだね」

『私たちは二人とも旅人でしょう?そう呼んだらどちらを呼んでいるか
  わからないからではないですか?』

エルマ「あ、そっか!」

『それに私たちは彼より早くここに来て過ごしていますからね。
  みなさんに名前を覚えてもらえたんですよ』

エルマ「それは嬉しいなぁ……今日のこと……忘れたくないなぁ……」



















星が輝く夜空に向かってお姉ちゃんはそう呟いた

そして一度俯いたかと思えば、私の顔を寂しそうな表情で見つめた



















エルマ「ヒルマ……明日になったらコレイのことも、私に教えてね。
  ヒルマは優しいから、きっと教えないんだろうけど……それでも私は、
  今日のことを悲しいとも苦しいとも思ってないから。
  だから、ちゃんと思い出させてね」

『わかった……覚えていれば、ちゃんと教えてあげます』

エルマ「えー?それはひどいでしょ!絶対教えてよ?」

『気が向いたら教えます』

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2023年12月1日 18時

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