世界の旅人【原神】 (ページ20)

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19話ページ20

コレイさんが申し訳なさそうに下を向きながら謝ると、パイモンは笑顔で大きく頷いた

ﾊﾟｲﾓﾝ「大丈夫だ。さっき教えてくれた情報はすごく価値のあったものだったぞ。
　なにしろオイラたちは、「マハールッカデヴァタ」や「スラサタンナ聖処」
　すら知らなかったんだからな」

『ええ、ありがとうございます』

ｺﾚｲ「少しでも役に立ててよかった。でも、どうして草神様の情報を知りたいんだ？」

コレイさんの質問に、空くんはざっくりと答える

私は正直盗み聞きをしていただけで、特に目的を聞かれたわけではないので、ここは黙秘させてもらうことにした

ｺﾚｲ「そうだったのか、教えてくれてありがとう」

ﾊﾟｲﾓﾝ「そうかしこまるなよ。オイラたち、友達だろ？」

『ええ』

エルマ「もっちろん」

空「パイモンの言う通り」

ﾊﾟｲﾓﾝ「よし！それじゃ、上で神像をきれいにしようぜ」

ｺﾚｲ「うん、よろしくな。あたしはそこの雨除けテントを確認しに行くから、
　終わったらここら辺で落ち合おう」

そしてパイモンはふわふわと上に飛んで行き、空くんとお姉ちゃんは身軽にひょいひょいと岩を登って行った

落ちないかヒヤヒヤしたけれど、結局それは杞憂に過ぎなかった

ﾊﾟｲﾓﾝ「今までよく見てなかったけど、この神様、小柄だぞ！
　うーん、これは「マハールッカデヴァタ」なのか、「クラクサナリデビ」
　なのか……おまえらはどう思う？」

空「「マハールッカデヴァタ」じゃない？」

エルマ「え、そうかな？だって、「クラ」は「小さな」っていう意味らしいし。
　この神像に合ってると思うけど……」

ﾊﾟｲﾓﾝ「それもそうだな……まあいっか、きっとこの辺の情報もそのうち
　手に入るよな。
　さあ、神像を綺麗にしようぜ。オイラが飛んで上の方を拭くから、
　おまえたちは下の方を拭いてくれ」

エルマ「じゃあ私は後ろの方を拭こうかな、空くん、前は頼んだ！」

そうして三人で一生懸命丁寧に拭いた……

少しだけだけど、神像の輝きが増したような気がする

ﾊﾟｲﾓﾝ「神像もきれいになったし、降りてヒルマとコレイと合流しようぜ」