17話 ページ18
コレイ「その後、賢者たちが新しい草神様を見つけて、
彼女をスメールに迎え入れたんだって師匠からは聞いた」
エルマ「おぉ……!」
コレイ「神が再び降臨したことを祝って、賢者たちは彼女を「クラクサナリデビ」と
呼んで、スラサタンナ聖処に住まわせたんだ」
パイモン「うんうん、それで?」
コレイ「それから、うーん……あとはよく知らない」
期待を込めて尋ねたパイモンは、それ以外に情報がないことに驚いてあらぬ推測をしてしまった
パイモン「えっ、おまえも知らないのか?もしかして、コレイはスメール人じゃ
なかったり?」
コレイ「いや、あたしはスメール人なんだけど……」
コレイさんは言いにくそうに下を俯いた
パイモン「オイラたちは赤の他人だし、話しにくいのか?もしそうだったら、
気にしなくていいぞ」
コレイ「いやいや、違うんだ。隠すつもりはないよ。それにお前たちはあたしに
とって赤の他人なんかじゃない。
その……お、お前たちも、アンバーのことは知ってるだろ?」
パイモン「ええっ、それってまさか———」
空「モンド城の熱心な飛行愛好者?」
『
いやぁ……彼女には記憶がない時、とても助けてもらいました
道に迷ってどうしようかと思っていた時に、快くモンド城に案内してくれたんですよね
するとコレイさんは今までにないほどの勢いで熱く語り始めた
コレイ「そう、そのアンバーだ!以前、モンドにしばらく留まってたことが
あるんだ。
その時、あたしはアンバーに色々助けられて……彼女があたしを変えたと
言っても過言じゃない。
アンバーは本当にすごいよ!日々の暮らしへの愛に満ちていて、正義感が
強いんだ。行動力はもちろん思いやりにも溢れていて、いつも人のため、
炎みたいに輝いてる」
あまりの熱弁ぶりと熱意に、空くんとパイモンと共に顔を合わせる
お姉ちゃんは興味津々そうにそのコレイさんの話を一生懸命聞いている
そしてコレイさんの熱弁はまだ続く
コレイ「あたしから言わせれば、彼女ほど偵察騎士に適任な人はいないよ」
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2023年12月1日 18時