紺碧の棺【黒羽 快斗】

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No side








喜「2人とも、ウエットスーツはこれでいいかな？サイズはMで大丈夫だと思うんだけど」






蘭「はい!!大丈夫です」









喜「よかった。ウエットスーツの種類、あんまりないのよね、ウチ」









園「全然そんなことありませんよ」





蘭「素敵なウエットスーツです」







喜「そう？」







喜美子がホッとした表情を浮かべると奥からウエットスーツとタンクを担いだ2人の男が出てきた







男達を見た蘭と園子は顔を合わせて、彼らはホテルのロビーで岩永にぶつかってきたトレジャー･ハンターだった







男「邪魔したな」








喜「ちょっとあんた達。ちゃんと後片付けしてってよね!!」









男は振り返ってヘッと笑うと、「また来る」と言って店を出た









喜美子が男達の後ろ姿をにらみつけた







蘭「今の人達………トレジャー･ハンターですよね」




園「一緒に潜るんですか？」








喜「ううん。ヤツらにはエアーコンプレッサを貸してただけ」






千「最近、あの手合いが増えて困ってるのよね」








千夏の言葉に、蘭は新聞記事を思い出した








蘭「あ、銀の食器が見つかったから…………」







千「うん。それに刑務所を脱獄したアンがこの島に隠したって話も伝わってるしね」






園「アンって？」





喜「これよ」







ポスターには海賊の格好をした黒髪の女性と金髪の女性が描かれていて、それぞれアン･ボニー、メアリー･リードと名前が英文字でつづられていた

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