紺碧の棺【黒羽 快斗】

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No side









診療所を出たコナンとAと灰原は自転車に乗り、ダイビングショップ『グロット』へ向かい、蘭達もウエットスーツを着替えるために戻っていて、店内では千夏が品物をチェックしていた








保管室に入ったコナンとAは並んでいるタンクやウエットスーツ、BCジャケットなどを見て回った









コナン「(BCジャケットに細工をしたとしたら、ここでだろう………持ち去って細工をしたんじゃ、リスキーだ)」








哀「ちょっと工藤君、Aさん」









振り返ると、裏口のドアの前に灰原が立っていて、コナンとAは灰原の後に続いて裏手に出た






裏手は土のままの空き地になっていて、器具の海水を落とすための水道が設置されていた







あ「どうしたの、哀ちゃん」






哀「これを見て」






灰原は水道の前の地面を指差した








哀「ここで器具の海水を洗い落とすから、いつもぬかるんでるみたいね」







ぬかるんだ地面にはかなりの数の足跡が残されていて、コナンはポケットから携帯電話を取り出した








コナン「悪いけど、これで写真を撮っといてくれねぇか。俺とA、他に調べることがあるから」








哀「あら、いつからあなたの助手になったの、私」







コナン「いや、助手じゃなくて相棒かな」







哀「え………調子いいこと言っちゃって………Aさんはなんなのよ」








コナン「Aは……」







あ「ん？」








コナン「Aも相棒かな。じゃあ頼んだぜ」









哀「はいはい。(相棒ね……)」









あ「(私も相棒なんだね…)」









コナンとAが店に入っていくと灰原はフッと微笑み、携帯で写真を撮り始めた

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