【HQ】鈍感少女番外編3 (ページ27)

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岩泉バースデー 6 ページ27

「部室でお化け屋敷」

「ダメー」

「試合形式でなんかやる」

「もうそれ、ネタ切れ感あるよねってなったじゃん」

「……バンジージャンプ」

「それ、どこの世界線の話？」

徹が発案し、私が却下する。

国見へ、結局やってることは変わんないような気がする。

お互い静かに話せる場所が欲しいとの事で、テスト勉強も兼ねて私は徹の家にお邪魔している。

まあ、テスト自体はまだ2週間も先だからいいんだけど。

問題は、ハジメの誕生日が明日だということ。

それなのに、徹はもう自暴自棄になって変な案しか出さない。

もっとちゃんと考えないと、間に合わないのに。

「なんかそういう大胆なやつじゃなくて、軽くびっくりさせるようなやつでいいんじゃない？」

「うーん、でも岩ちゃん、あんまり驚かないんだよなあ……」

徹がぐでっと机に突っ伏す。

確かに、ハジメはあまりびっくりしたことはないような気がする。

肝が据わってるせいか、ビビらないんだよね。

むしろ、私や徹がめちゃくちゃビビる方だし、ハジメはビビらせる方だから。

しかも、部室で出来ることなんて限られている。

IH予選が近づいているから、あまり手の込んだことは出来ないしな。

「Aちゃんみたいに、びっくり箱くらいで驚けばいいのに」

「待って、それいつの話？」

びっくり箱なんて、だいぶ前の話な気がするんですけど。