【HQ】鈍感少女番外編3 (ページ13)

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金田一バースデー 7 ページ13

「まあ流石に、魔法のカードはやめた方がいいけど」

「さっきそれに関しては謝るって言ってなかったっけ？」

そう指摘すれば、国見は「やべ」と言いたげに顔を逸らして舌を出す。

可愛くないぞ……。

でも、少しだけ、人にプレゼントを渡す意味が分かった気がする。

無理に喜ばせようとしなくたっていいんだ。

ちゃんと気持ちを込めて、あげる人のことを考えたプレゼントをあげればいいんだ。

なんだか、肩の荷が下りたような気がした。

いつの間にか、誕生日プレゼントのことを考えるのが苦痛になっていたみたいだ。

人を喜ばせるもので苦労してたら、意味ないよね。

よし、と気持ちを新たに、もう一度金田一のプレゼント選びを頑張ることにした。

「てか、国見……まさか、それを理由に毎年らっきょうあげようぜって言ってたわけじゃないよね？」

「いや、普通にそれが1番手っ取り早くね？らっきょうがトレードマークみたいなところあるじゃん」

ポーカーフェイスでなんてことを言うんだ、この人は……。

いや、気持ちは分からなくもないけど。

あの髪型、結構目立つしなあ。

金田一、背が高いっていうより長いって言われること気にしていたけど、絶対髪型のせいもあると思う。

「たとえそうだとしても、らっきょうはダメ！」

「えー、別に良くね？」

「食べてなくなっちゃうものは、あげたくないの！」

「そこかよ」