【HQ】鈍感少女番外編3 (ページ2)

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王様ゲーム 6 ページ2

「悪い、俺寝るわ」

そう言って立ち上がったのは、岩泉さんだった。

あれから数回行われた王様ゲーム。

男子高校生が考える内容は、ほとんどがくだらないものばかりだけど、肉体的にも精神的にもハードなものも多い。

まあ、俺はまだ指名されてないから他人事のようにそれを眺めているだけだけど。

何時までやるのか知らないけど、人数が多いから絶対に指名されない人が出てきそう。

このまま俺も指名されなければいいんだけどな。

そう思っていたら、まさかの岩泉さんが離脱。

さっきチラッて見た時、欠伸してたもんな。

俺ももう眠いし、正直寝たい。

岩泉さんに便乗して、部屋に戻ろうかな。

岩泉さんを追いかけるように立ち上がろうとした瞬間、すぐに誰かに腕を引っ張られた。

体勢を崩した俺は、そのままもう一度座り込む。

腕を引っ張っていたのは、金田一だった。

金田一なら、俺の気持ちを分かってくれると思ったのに。

金田一は、首を横に振りながら目線を他へ向ける。

その視線の先には、花巻さんと松川さんがいた。

2人とも、じっとこちらを見ている。

あー忘れてた。

及川さんにバレなきゃいいやと思っていたけど、花巻さんと松川さんも悪ノリすると手がつけられなくなる。

こういう悪ふざけが許されている場じゃ、とことんふざけるのがこの2人だ。

正直、及川さんよりめんどくさい時もあるし。

うわー……ますます部屋に戻りたい。