【HQ】鈍感少女番外編2 (ページ49)

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王様ゲーム 5 ページ49

「王様だーれだ！」

続いて王様になったのは、梟谷の主将。

テンション高いのはいいけど、変な命令が来る確率が高そうだ。

頼むから俺の番号を言わないで欲しい。

欲を言うなら、関わりたくない。

もう同じ室内にいるだけで暑苦しいのに。

「じゃあ25番！烏野のマネージャーにメールで嘘コクして」

またハードルが高そうなやつが来た。

烏野のマネージャー、2人いるけどどっちだろう？

最近入ったっぽい子は、ちゃんと返事しそうだけど、メガネの人はガン無視するんだろうな。

もう命令を遂行する前から、結果が分かりきってる。

しかも、これ、マネージャーのメアド持っていないと無理じゃね？

他校の場合はどうするんだろう？

「え、俺じゃん！」

幸か不幸か、25番だったのは烏野の副主将。

よく、及川さんが爽やかくんって言ってる人だった。

まあ……なんか、あの人なら大丈夫な気がする。

「じゃあ、清水にしよっと」

意外とノリノリで、副主将さんはメールを送った。

なんか、逆に怖いくらいポジティブだな、この人。

「すぐには返信来なさそうだな……」

「いや、もう来たぞ」

「え！見せて見せて！」

梟谷の主将が、烏野の副主将の携帯を覗き込む。

「『ごめん、菅原と結婚する気はない』って、話膨らみすぎじゃね？」

「お前、なんて送ったんだよ？」

「いや、単に好きって言うのもあれかなって思って結婚しようにしてみた」

烏野の主将が尋ねると、副主将は平然と答えた。

誰も何も言えなくなった。

いや、だってまさか自分からハードル高くするなんて思わないじゃん。