【HQ】鈍感少女番外編2 (ページ48)

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王様ゲーム 4 ページ48

ひとしきり笑われたあとで、棒が回収される。

自分の番号が指名されなければ、とか思っていたけど、これは王様の命令の内容にも寄る。

まあ、男子高校生しかいない空間で、誰も羞恥することなくゲームが進むはずもない。

また棒を引いていって、一斉に番号を見る。

次の番号は、17番だった。

「お！俺が王様だな！」

大きな声がした方を振り向くと、どうやら烏野のリベロが王様だったらしい。

2回連続烏野が王様とか……。

しかも、比較的運動大好き、がむしゃら大好きって人ばっかり。

がむしゃらって言葉、この世から滅びればいいのに。

「じゃあ、2番の人！前転100回！」

ほら、こうなるから……。

前転100回ってなんだよ……まだコーヒーカップに乗った方がマシ。

「おい、西谷……。流石に100回は死人が出るから、せめて10回だ」

烏野の主将の人が、慌ててリベロの人を止める。

うん、流石にそれは度を超えてるし、死人が出る。

脳みそでスクランブルエッグを作るつもりか。

そして、手を挙げたのは梟谷の1年生。

名前は忘れた。

でも、青ざめながら手を挙げている姿には、流石に同情する。

梟谷だから、主将はまず止めずに楽しそうに見ているだろう。

烏野の主将が交渉した末、リベロの人は10回でいいと頷き、梟谷の1年生がその場で前転をする。

終わったあと、吐きそうになっていたのを見て更に同情した、烏野こわ。