【HQ】鈍感少女番外編2 (ページ5)

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文化祭 6 ページ5

委員長side

待ちに待った文化祭。

それなのに、私はクラスで誰も組む人がいなかった若葉さんとシフトを組むことになってしまった。

本当は仲良しな子と組みたかったけど、流石にクラスで孤立している人を放っておいたら、先生になんて言われるか……。

若葉さんは、4月に入学した時からあまり女子と絡んでいる印象がなかった。

同じバレー部の国見くんといつも一緒にいるイメージがあった。

でも、それじゃ当然私も含め他の女子は面白くないわけで。

だって、国見くんはクラス1のイケメンだし、誰もが話しかけたい存在なのに、ほとんど若葉さんと一緒にいる。

だから、私も最初は若葉さんのことが苦手だった。

ただ、バレー部のマネージャーなのに、クラスじゃ全然目立ってなくて、いつも人の視線から隠れるように過ごしていることが、少しだけ気がかりだった。

まるで、目立つことを避けているみたい。

バレー部のマネージャーになった時点で、目立たないでいることなんて出来ないのに。

その疑問はずっと今まで膨らんでいて、それが今日、とうとう破裂した。

若葉さんが、あの有名な及川先輩が来たら自分の代わりに対応して欲しいと頼んできたから。

校内1有名な及川先輩といつも一緒にいる岩泉先輩は、若葉さんと幼馴染だと噂で聞いたことがあった。

それ自体がデマなんじゃないかって噂もあったけど、3人が一緒に帰っているところを見たことがあるから、その噂は本当だと思ってる。

だから余計に、若葉さんがなぜ私にそんなことを頼むのか理解が出来なかった。