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文化祭 20 ページ19
「はァ？お前、またやったのか！」
案の定、湯田さんは驚いて私の肩を揺さぶった。
気持ちは分かる、気持ちは分かるけど！
そんなこと言ったって、仮入部を決めるのは私じゃないし、マネージャーになりたいって来てくれた子に何も教えないわけにもいかないし。
「やっぱお前、狙われてんじゃねえの？」
突然、シリアスな雰囲気でそう言う湯田さんに、嫌な予感がした。
待って、名探偵っぽくならないで。
変に事件性持たせちゃうと、事が大きくなっちゃうから。
「きっとそうだ。誰かがお前に刺客を送っているに違いない。警察には早めに相談しに行けよ」
ほらもう、警察沙汰になっちゃったよ……。
言葉だけだとふざけているように聞こえるけど、これでも湯田さん本人は真剣。
まあ、それだけ私のことを心配してくれているってことなんだろうけど。
元凶の国見は、金田一に隠れてクスクス笑ってるし。
もう二度と塩キャラメルあげないんだから！
「でも、この前のやつは意図的とはいえ、中学の頃から知っていたやつなので、狙われているわけじゃないと思いますが……」
金田一が、察したようにフォローを入れてくれた。
ありがとう、金田一。
私の味方はあなただけだよ。
「じゃあ、今回も偶然だっていうのか？偶然ってのは、3回続くと必然になるんだぞ？」
まだ危機を感じているのか、湯田さんは荒ぶっている。
どこで知ったんだろう、偶然必然云々って？
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