【HQ】鈍感少女番外編2 (ページ16)

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文化祭 17 ページ16

うちの学校は、3年生が屋台をやると決まっている。

だから、もしかしたらバレー部の先輩も誰かしらいるかも……。

うちの部活のレギュラー3年生、面白いくらいクラスが綺麗に分かれてるんだよね。

1組に松川さん、3組に花巻さん、5組にハジメ、6組に徹。

まあ全員個性的だから、クラスに1人でちょうどいいかも。

屋台は、チョコバナナやアイスといった甘いものから、焼きそばやフランクフルトといったお祭りにありそうなご飯系のものまでいろいろある。

国見はともかく、金田一はガッツリ食べたいだろうし、焼きそばでも食べようかな。

「お、1年3人じゃん」

聞き覚えのある声がした。

1年だってパッと見じゃ分からないし、多分私たちのことを知っている人だよね？

そう思って振り向くと、

「湯田さん！お久しぶりです」

2軍にいた湯田さんが、看板を片手に立っていた。

私が声を上げたことで、金田一も国見も気づいたらしい。

「ちわっす」と頭を下げた。

湯田さんは、レギュラーメンバーじゃないから春高までは残らなかったんだよね。

他にもレギュラーには入れなかった、沢内さんと志戸さんもそうだった。

「春高予選は絶対に応援に行くからな！」って言って先に引退したんだよね。

私は、春頃はよく2軍の人達とも話していたけど、新しくマネージャーが入る度にそっちに付きっきりになっちゃって、あまり最近は話せていない。

申し訳ないとは思っているけど、今なら久しぶりに話せそう……！