【HQ】鈍感少女番外編2 (ページ14)

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文化祭 15 ページ14

私が提案した練習は効果があったみたいで、ステップを先に練習すると、前とは動きが多少なりとも変わってきた。

手の振り付けに意識してしまうと、音楽についていけなくなってしまうっていうのも、1つの原因だったみたい。

その後、2年生の2人が合流したところで、今は6人で練習をしている。

京谷さんは、ハジメ曰くやりたくないのだとか……。

まあ、レギュラーメンバーでもノリノリな人と無理やり連れてこられた人で構成されているわけだし、今更あの人が振り付けをパッと覚えられるとも思えない。

どちらにしろ、本番まで時間はないから無理だったな。

ちょっと残念だったけど、来年に期待しようかな。

来年だとすると、矢巾さんが説得しに行くのかな……。

うーん、荒れそうだな。

そんなことを考えながらも、お昼まで私たちはダンスの練習をしていた。

「若葉ー行くぞー」

国見が迎えに来るまで、すっかりお昼のことなんて忘れてた。

てか、国見、練習サボったな……。

国見のシフトは午後だったはずだもん。

それで、タイミングよくお昼の時間を狙って部室に来たし……うう、ズルい男め。

その意味も込めて睨めば、国見は察したのか私から目を逸らした。

これは確信犯だな、国見。

あとで引きずってでも練習させる。

金田一にも手伝ってもらおーっと。

そう決めた私は、ちょうどシフトが終わるであろう金田一と合流するために、国見と1年5組に向かったのだった。