検索窓
今日:18 hit、昨日:24 hit、合計:7,521 hit

松川&矢巾バースデー 8 ページ10

「確かに、そうだね……。Aちゃんは、部室の飾り付けをお願いしようかな。飾り付けなら、調べればいくらでも出てくるから」


徹が国見の意見に賛同する。

私にプレゼントの案を任せていた、花巻さんと渡さんは申し訳なさそうな顔をしていた。

そんな、気にしなくてもいいのに。

むしろ、この1年で色んな人をお祝いしてきたのに、未だ経験が乏しいせいで何も思いつかないのが申し訳ない。

プレゼントの代わりに、2人に喜んで貰えるような飾り付けを作らなきゃ!

本当なら、いつもはこんなに派手に祝ったりはしない。

でも、3年生が卒業前でこれが最後になること、その3年生の1人である松川さんの誕生日であることが主な理由だった。

飾り付け担当は、金田一と国見。

私も入る上に全員1年生。

あれ、もしかして、国見……。

私を飾り付けの方に誘導した……?

いやいや、そんなはずないか。

国見だもんね、誰かと一緒に何かしたいみたいなのあんまりないだろうし。

徹は、花巻さん、渡さんと一緒にプレゼントの内容を考えている。

その間に、私は携帯で飾り付けについて調べ始めた。

折り紙で作る輪っか、お花なんかは使えそう。

どうせなら、部員の誕生日用に取っておこうかな。

毎回作るのも時間がかかるし。


「折り紙ねえ……俺ら器用じゃないんだけど」


私のスマホを背後から覗き見た国見が、ボソッと呟いた。

うっ、確かに手の大きい男子には難しいか……。

松川&矢巾バースデー 9→←松川&矢巾バースデー 7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 5.3/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
17人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くれは* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年3月1日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。