【HQ】鈍感少女番外編1 (ページ39)

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渡バースデー 2 ページ39

「誕生日会で何をするかって？」

部活が終わって家に着いてから、私はハジメの部屋に直行した。

帰ってくる時は別の話をしていたし、ゆっくりと聞きたかったから。

聞かれたハジメは、一瞬首を傾げてすぐにハッとした。

「そういや、誕生日会を開いたことなかったな」

うんうん、と私は全力で頷く。

家ではもちろん、中学生の時も誕生日会なんてしたことはなかった。

小学校は……やってたのかな？

友達も出来なかったし、クラスで誕生日を祝うことはなかったような気がする……。

どちらにしろ、覚えていないならしてないのと同じだ。

「とはいえ、俺もあんまやったことはないんだけどな。プレゼント渡して、みんなで菓子食ってゲームしてって感じだったな」

きっと、ハジメは昔、誕生日会に参加したことがあるんだろう。

その時のことを思い出しながら、私に説明してくれた。

ゲームって何するんだろう？

流石に、国見がやっているようなスマホゲームのことじゃないと思うけど……。

小さい頃から、ゲームよりも外に出て徹とハジメがバレーしているのを見ていることが多かったから、あまりイメージが湧かない。

「まあでも、今度部活でやるやつは、本当に祝うだけだぞ。その後すぐに練習だからな」

ハジメに釘を刺すように言われてしまった。

ちょっと残念だな……。

どんなゲームをするのか知りたかったのに。