【HQ】鈍感少女番外編1 (ページ28)

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国見バースデー 6 ページ28

1時間後、私はもう一度雑貨店に来て、プレゼントを受け取った。

ラッピングも綺麗に仕上がっていて、渡すのが楽しみになった。

当日、忘れなければいいんだけど……。

ハジメと一緒に遊べたし、今日は良いことづくしだ。

帰りはめちゃくちゃルンルン気分だった。

「前よりも、プレゼント選びが上手くなったな」

「ほんとに？もう手伝ってもらわなくても、プレゼント選び出来るかな？」

ハジメに褒められて、余計に嬉しくなる。

「まあ、魔法のカードよりはマシじゃねえか？」

ニヤリとからかうような笑みを見せるハジメの言葉が、グサリと刺さる。

松川さんと矢巾さんの誕生日会の時のこと、覚えていたんだ。

もう本当に恥ずかしいから忘れて……。

二度と魔法のカードはプレゼントにしないと誓った。

いや、そもそも私はもっとゲームのことも知るべきなのでは……？

ゲームとかアニメとか、娯楽系のもの何も知らないんだよね。

中学まではテレビもあまり見せて貰えなかったし、中学入った途端、部活でそれどころじゃなかったから。

うーん、でも今はバレー部でマネージャーをしていることが楽しいからいいかな。

気が向いたら、国見に教えて貰おうかな。

そう言ってるうちに、忘れてまた来年のプレゼントで四苦八苦しそうだけど。

私より国見の方が動いているのに、ゲームで遊べる体力があるの凄いよね。

私はちょっと、それよりも勉強が……。