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国見バースデー 5 ページ27
良かった、悪いことが続かないってことは良いことだもんね。
しかも、プレゼントに最適って書いてある。
これはもう、タオル一択しかないでしょ！
フワフワ素材のタオルを1枚手に取って、私はレジへと向かった。
そこまで来てから、ハッとする。
ラッピング……何も考えていなかった。
ハジメのお母さん、出来たりしないかな……。
いや、忙しいしやめとこう。
本当は私が出来ればいいんだけど、ラッピングの知識はない、もう清々しいほどにない。
うう……お店でやってくれるんだろうか。
「すみません、プレゼント用のラッピングって出来ますか？」
レジのお姉さんに尋ねてみた。
ショッピングモールとかデパートだとやってくれるらしいんだけど、ここ百貨店だしな……。
「出来ますよ。今なら、無料で刺繍も出来ますが、どうされますか？」
お姉さんに渡された紙には、刺繍の完成形の写真が載っていた。
イニシャルも出来るんだ……すごい。
色も選べるみたいで、悩んでしまう。
国見、何色が好きなんだろう……？
寒色系の色は合いそうだよね。
それか単純に黒っていうのもありかも……。
悩みに悩みまくった結果、私は決めた色を指さした。
「ミントグリーンでお願いします」
「かしこまりました。1時間ほどお時間をいただきますが、よろしいでしょうか？」
え、1時間……！
私はチラッとハジメを見た。
いや、むしろ2人きりで遊べるチャンスだな。
「お願いします！」
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