【HQ】鈍感少女番外編1 (ページ26)

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国見バースデー 4 ページ26

「で、何を買うんだって？」

「国見の誕生日プレゼント！来週なの知ってるでしょ！」

私は、大学入学前で暇そうなハジメを連れて、タオルやハンカチを売っている雑貨店にやってきた。

学校で使っているやつは色が一応指定はされている。

ただ、白いタオルをそのまま渡すのって……どうかな？

何かメッセージカードとかつけるべき？

多分、国見はそういうので感動するタイプじゃないと思うけど。

それに、私もなんて書けばいいのか分からないや。

それか、一緒に塩キャラメルも入れちゃおうかな。

なんかちょっとおしゃれじゃない？

「おい、A。お前、プレゼントには意味があるって知ってたか？」

私がプレゼントを選ぶ間、スマホを見ていたハジメにそう声をかけられた。

プレゼントに意味……？

え、全然考えたことなかった。

プレゼントはプレゼントじゃないの？

「ハンカチ渡すつもりならやめとけよ？『別れ』って意味だと」

え、マジで？

いや、ハンカチは渡すつもりなかったけど……もしかして、タオルもそんな感じの意味なのかな？

だってほら、ハンカチとタオルって同じような素材で出来てるじゃん？

「ハジメ、タオルの意味は？」

ちょっと怖くなって、私は携帯を持つハジメの手を掴んで、画面を覗き込む。

『プレゼントタオル意味』の検索結果で出てきたのは、「悪いことは続かない」という意味だった。