【HQ】鈍感少女番外編1 (ページ16)

今日:24 hit、昨日:24 hit、合計:7,527 hit

松川＆矢巾バースデー 14 ページ16

松川さんも矢巾さんも、意外と丁寧にラッピングを剥がしていった。

なんだっけ……某ネコがネズミを追いかける世界的なアニメじゃ、ネコさんがビリビリとラッピングを細かく破きながら開けていくんだよね。

小さい時に、病院の待合室で見たことがあって、その時アニメっていうものがあることを知った。

あれ、また見たいなあ。

そんなことを考えているうちに、ラッピング用紙から白い箱が見えてくる。

うん……その箱も、なんだか高そうに見えなくもない。

中身見て、ガッカリされたらどうしよう。

本当に高いものじゃないからね。

「うわっ、すげえ……」

「めちゃくちゃ綺麗ですね……」

箱を開けた2人は驚いているけど、目は輝いていた。

そっと手を箱の中に入れて、中に入っていたものを持ち上げる。

私が提案したプレゼントというのは、写真立てだった。

卒業式で渡すものはもう決めてあったから、そこから連想して考えた。

流石に3年生がいる中で、卒業式に渡すものの話は出来ないけど。

でも、先に思いついたのは、ロッカーや壁に貼った写真だから、そこからってことにしておいた。

写真立ては、木材を使った枠に嵌っているシンプルなものを選んだ。

煌びやかなものだと、男の人は使いにくいと思って。

でも、良かった。

好物でもバレーに関するものでもないけど、2人ともすごく喜んでくれたみたい。