松川＆矢巾バースデー 9 ページ11
「輪っか作りならどう？ハサミで切って、のりで貼り付けるだけだよ？」
「俺のこと、小学生だと思ってる？」
国見は、いまいち乗り気じゃないみたい。
確かに、国見が折り紙使っているところとか想像出来ない。
でも、私が考えるものはどれも幼稚で、みんなからしたら在り来りな祝い方なんだよね。
「金田一〜」
案が尽きた私は、金田一に泣きついた。
まだ金田一の方が、いろいろ知っているんじゃないかと思って。
「俺？何もないな……菓子パーティーならやったことあるけど、2人とも甘いものが特別好きってわけじゃないだろうし……」
確かに……。
好物がチーズハンバーグといくら丼だもんね。
2つ合わせたら和洋折衷だし。
折り紙はダメ、好物もダメ、魔法のカードはもちろんダメ。
それでいて、手っ取り早く作れて部室が汚れないもの……。
待って、あるかもしれない。
「ねえねえねえ、ちょっと聞いてよ」
私は、金田一と国見に手招きをした。
コソコソと私の考えを、2人に説明する。
「おー、なんかラクそうでいいじゃん」
「でも、これやるならプレゼント係にも話しておいた方がいいんじゃないか？」
「確かにそうかも……」
プレゼント係もまだ悩んでいるみたいだし、私の考えを伝えてこようっと。
3年生卒業前の最後の部員の誕生日。
本当は卒業する時でも良かったかもしれないけど、誕生日の次の日が卒業式だからそのまま次の日を迎えられるかもしれない。
うん、これはいける！
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
前回、前々回と名前の表記が間違っておりました！すみませんでしたああああああああああ！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
