1234. 誰も信じられない ページ5
1歩前に出てなにか言おうとして、私は踏みとどまった。
私を部活から追い出すために、矢巾さんを傷つけたことは許せない。
でも、今私がきっと言っても、火に油を注ぐだけな気がする。
私は御央花さんに何かした覚えはない。
だから、私は御央花さんに何か言うことは出来ないのだ。
歯がゆいけど、これは優木さんと御央花さんの問題だから。
桃「……少なくとも、ここにいるバレー部員たちは、あなたのことを信頼していたと思うけど？」
神「そんなの知らない。勝手に信頼しちゃって、馬鹿じゃないの？本性を晒した途端に離れていくのに、信頼もクソもないでしょ？」
その言葉に、御央花さんを睨んでいた矢巾さんの顔がハッとする。
良い人を演じて信頼を得ても、本音を知れば離れていく。
優木さんがそうだった。
私も多分そうだったと思う。
でもそれは、人である限り起こりうることだと思ってしまう。
だから、誰もその本音に寄り添ってくれる人がいない。
御央花さんもそれを経験したから、誰も信じられなくなっちゃったんじゃないのかな？
神「どこにいたってそう。今まで嫌がらせをしていて分かった。信頼なんてどこにもない。濡れ衣を着せられた人たちは、どんなに長く部活にいようが、皆、信頼を失って辞めていったよ。笑っちゃうよね、それで信じてるとか信頼とか言っちゃうんだから」
自嘲気味な笑みを浮かべた、御央花さんの瞳は悲しい色をしていた。
神「おねえちゃんの親友だってそうだったんでしょ？」
1235. 痛いほど分かる→←1233. 嫌がらせに懸けるもの
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くれは*(プロフ) - おかか。ですかさん» コメントありがとうございます。占ツクから離れかけていたにも関わらず、更新を楽しみにしていただけて嬉しいです。番外編もぜひお楽しみください。 (2022年3月1日 19時) (
レス) id: 156e3ec7ca (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか(プロフ) - 完結おめでとうございます！私は占ツクから離れつつあったのですが、この作品は読み続けたいと思い毎日更新を楽しみにしていました。最初から最後までめっちゃ面白かったです!!番外編も楽しみにしています！ (2022年2月21日 16時) (レス) @page40 id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
くれは*(プロフ) - さーぴさん» コメントありがとうございます。感情移入していただけて嬉しいです。作品を見つけていただき、ありがとうございます。番外編もよろしくお願いします。 (2022年2月18日 19時) (レス) id: 156e3ec7ca (このIDを非表示/違反報告)
くれは*(プロフ) - ちょこぷりんさん» コメントありがとうございます。ここまで読んでいただいて嬉しいです。断トツに素敵と言っていただけてとても励みになります。番外編もぜひよろしくお願いします。 (2022年2月18日 19時) (レス) id: 156e3ec7ca (このIDを非表示/違反報告)
くれは*(プロフ) - RIOさん» コメントありがとうございます。気づいたら3年半も経っていました笑 考えながら読むとまた違った見え方が出来ると思うので、その読み方をしていただけて嬉しいです。 (2022年2月18日 19時) (レス) id: 156e3ec7ca (このIDを非表示/違反報告)
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