【HQ】鈍感少女 Answer 4

1268. 私は青城排球部 ページ39

体育館での練習風景の様子、合宿所での様子、私の知らない皆がそこには映っていた。

今はマネージャーが3人になったことで、仕事を分担出来るようになったから、今まで空いている人にやってもらっていたスコアなんかも出来るようになった。

だから、前よりは皆が練習するところを見られるようになったと思う。

でも、3年生が練習しているところは、私は写真でしかほとんど見られなかったのが少し心残りだった。

徹は海外留学が正式に決まったみたいだし、ハジメや花巻さん、松川さんは、もう大学でバレーはしないらしい。

この体育館で、バレーをしている姿はもう見られない。

そんなことを考えると、今でも少し涙目になってしまう。

いけない、いけない、私が背中を押せないでどうするの。

でも、本当にこの1年は貴重だったのだと、改めて思った。

だからこそ、今を大切に生きようと思った。

ずっと生まれて来たことを後悔していたけど、青城バレー部の皆は、私のことを信じて支えてくれた。

ありのままの私でもいいと、受け入れてくれた。

この1年は、良いことも悪いことも色濃く描かれていたと思う。

もちろん、酷い嫌がらせを受けた年と今までみたいに決めつけても良かったけど、決定的に違ったのは得たものが多かったこと。

この1年の嫌がらせは、私が過去と向き合う良いきっかけになってくれた。

優木さんとぶつかることが出来なかったら、私はいつまでも過去を見て見ぬふりしていたかもしれない。

私が生きるために、この1年は必要なものだったんだと思う。

だから、私はこれからも全力で生きる。

バレー部の皆をサポートして、来年のIHで全国に行けるように。

だって私は、青城排球部マネージャーだから！


END

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